October 31, 2006

おちょこくんVSとっくりさん

  
少年のような満面の笑みを浮かべて、「おちょこくん」がやって来た。
でもぶっきらぼうに“はいよ”と差し出されたのは、なんと一輪のバラの花。
未だかつてこの歳になるまで、バラの花をプレゼントされたことなどないオヤジは、面食らってその真意を測りかねた。
シジュウクサイのお祝いだということはありがたくも理解するのだが、なぜ一輪のバラの花 ?

バラといって連想してしまうのは、やはり「薔薇族」ではないだろうか。
「おちょこくん」には可愛い身重の妻がいるし、来年早々にはパパになるというのに、そうか、そうなのか、でも、そうなのか・・・。

よぉし、シジュウクサイこの歳までまったくそのケはなかったが、そんなにまでこのオヤジのことを想ってくれるのなら、期待にこたえるしかないでしょう。
と、本当にいいんだねと念を押すと、「バッカじゃないの」とあっさり吐き捨てられ、早く生ビールをくれと急かされた。
そ、そうですよね、そんなことはありませんよね、こらまた失礼いたしましたっと !

しかしなんとなく吹っ切れないまま忙しく仕事をしていると1本の電話があり、いつも元気なあの娘がきてくれるという。
なんというタイミングのよさ。
とたんにオヤジは心の中でルンルンになってしまった。

いゃぁ、先日新橋で飲んだ熱燗が甦りますなぁ。
カウンターの端と端で「おちょこくん」と「とっくりさん」が、ごたいめ〜ん。
偶然とはいえ、オヤジの名付けの妙といいますか、じつに見事なペアであります。
縁は異なもの味なもの、言葉の差しつ差されつもすんなりOKで、これからいいお付き合いが始まればうれしいかぎりですな。

いい感じで飲んでいた「とっくりさん」、ひょんなキッカケから「チーム太刀魚」のカラオケ、ボーリングの話に乗ってきて、「ヒトリモン」先生の「酔投」には勝てるかもしれない、二桁の男「バーバーくん」には完全勝利できると言い放った。
カラオケだってノリノリらしく、罰則の「負けT」や連帯責任コスプレをすることも平気らしい。
「ヨウコリン」が絶対いやですぅ ! と宣言した「セーラームーン」も、「女の子だったら1回着てみたいじゃないですかぁ」と夢見る少女状態だ。
しかしミニスカートから出る太ももは見られたくないという思いは「ヨウコリン」と同じで、「太いから太ももというんだ」という「ヨウコリン」のお言葉をしっかりメモっているのであった。

フ、フ、フッ、「とっくりさん」からの挑戦状をどうするのだ「ヒトリモン」&「バーバーくん」。
近々決着を付けようではないか。
「チーム太刀魚」の真の恐ろしさを、怖いモノ知らずの「とっくりさん」に身を以て教えてやろうじゃないか。

あ、「おちょこくん」はボーリングには誘わないから。
だって、マイシューズやマイグローブなんか持っているのは、だめでしょ、卑怯でしょ。
私たちは、ただの“たのっすぃ〜ぃ”タマころがし集団なのですから。
カラオケ歌合戦の時にはよんであげるね。
バラをありがとう。
今度耳元で「バラが咲いた」を歌ってあげるからね。

ああ、とてもいいシジュウクサイだった。


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October 29, 2006

シジュウクサイの夜は更けて

  
遅ればせながら、本日私もやっとシジュウクサイの仲間入りしました。
気持ちは「つま恋」の以前からシジュウクサイでありましたが、とうとう一丁前のシジュウクサイオヤジになってしまいました。

「ヒトリモン」と「バーバーくん」と「ヨウコリン」がなにかお祝いしてくれるということで、一段落したあとに自ら宴の準備もしていたら、「ヒトリモン」からはV・I・Pの泡盛「菊の露・古酒」と最近のオヤジのマイブームである「辛味大根」を頂いた。
しかも秋田県鹿角市特産の「辛さ日本一 !!」とキッチコピーのある「松館・しぼり大根」だ。
なんとタイミングよく信州坂城特産の「ねずみ大根」が到着したばかりでもあり、自家製の手打うどんを寝かしていたところなのである。
思いもかけずに秋田VS長野の「辛味大根」対決と相成った。

汗をかいて2種類の大根をおろし、しぼり汁にかあちゃんお手製のネギ味噌を入れ、オヤジ特製のうどん汁を加え、かつお節を入れて、釜揚げした手打うどんを食した。
うーん、なかなかである。
辛さは鹿角の「しぼり大根」の方が上だが、地元の言葉で「あまもっくら」と表現される「ねずみ大根」もいい感じだ。
またまたオヤジの大根コレクションに素晴らしい「しぼり大根」という一品が加わった。
今度はぜひ蕎麦でこの味を試してみよう。

そうこうしているうちに、「バーバーくん」と「ヨウコリン」は2階でなにやら隠れてサプライズを用意しているようだ。
準備がすむと声のデカイ「昭和の酔っぱらい」は、オヤジと「ヒトリモン」をテーブルの奥に座らせ、店の照明を落とした。
そして出てきたのは可愛いパンプキンのケーキが2つ。
1つには4本のローソクと、クッキーにチョコレートの文字でオヤジと書かれ、もう1つには9本のローソクと「、クッキーに「ヒトリモン」の文字が。
「ヒトリモン」の誕生日の時に居合わせなかった2人は、気を使って彼の分もケーキを用意してくれたのだった。
さらにボトルのラベルにマジックのきたない手書きで、「バーバー酒造所製・ドンペペ」と記したシャンパンを開けてくれて、赤い液体を注いでくれた。

乾杯 !!

いくつになってもハッピーバースデー !
そうです、拓郎だってそう歌っているのです。

ありがとう !

感激です。
ここ数年こんなうれしい誕生日はなかった。
手作りの「お楽しみ会」みたいなポスターも、気恥ずかしいけど飾っちゃいます。
ありがとう、「ヒトリモン」、「バーバーくん」、「ヨウコリン」。

だ、が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

♪ 祭りのあとの寂しさが いやでもやってくるのなら 祭りのあとの寂しさは
    酔っぱらった男にくれてやろう もう 帰ろう もう帰ってしまおう
      寝静まった 街をぬけて ♪

というわけで、今夜も酔っぱらった「ヒトリモン」先生を連れて帰るために、私は「内股つねり隊」になって、先日「リンパさん」から教えて頂いた強烈なつねり技で「ヒトリモン」先生の内股を刺激し、尚かつ耳元で歌を歌った。

「千住酔いしぐれ」
(都はるみ&岡千秋「浪速恋しぐれ」の替え歌でございます。わかる人にはわかる)


ゲーのためなら 内股つねる
それがどうした 文句があるか
雨の横丁 モグランポ
千住しぐれか 酔い覚まし
今日も呼んでる 今日も呼んでる
ど阿呆 ひ〜とり〜も〜ん
(セリフ)
『そりゃわいはシジュウクサイや 酒もあおるし お好みも焼く
せやかて それもこれも みんなゲーのためや
今にみてみい ! わいはメタボリックになったるんや
中性脂肪やで わかってるやろ お腹
なんやそのしんき臭い顔は 酒や ! 酒や !
酒ぇ飲まんかい』


ちょうど雨も降り出して、いい塩梅となりました。
シジュウクサイの夜は更けて、家路たどるは午前様。
明日もがんばんべぇー !!!

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October 28, 2006

和風明太おろしパスタ

  
長野で買った緑色の大根の名前は「しな大根」、もしくは「からしな大根」というのだそうだ。
ネットで検索しても詳しいことがわからず、写真も掲載されていなかった。
きっと、検索の仕方が悪いのだろう。

本日のお昼は、まぼろしのようなその緑色の「しな大根」を使った一品であります。

◎ エリンギやシメジを適当な大きさに切ってオリーブオイルで炒めます。
◎ 辛子明太子を加え、茹で上がったパスタを入れ、手早く混ぜ合わせます。
◎ 皿に盛り付け、プロッコリーのスブラウトときざみ海苔を回りに散らし、緑色の大根おろしを真ん中にこんもりと。
◎ 大根おろしに麺つゆをちょっとかけ、完成 !
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旨い、う、ま、い !
だがさらに旨くするために、フライド・ガーリック・チップをパラパラと振りかけ、辛いもの好きの秘密兵器、和風激辛ソース「雷」を雨あられ。
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世界一辛い「ハバネロ」と日本の誇る辛味調味料「かんずり」をミックスした、和のタバスコのようなソース「雷」。
黒と赤のパツケージから、本日は赤をチョイスしてみました。
なまら、うんまーい。
めっちゃ美味ぃー。
ばってんうまかとですたい。

めずらしい「しな大根」が手に入ったら、ぜひお試し下さい。

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October 27, 2006

ふとっちょくんの密会

  
私は口の軽い男ではない。
秘密は守る。
だから今まで見たり聞いたりした他人の秘め事を、自分の胸の奥底へしまい、誰にも明かさず墓場まで持ってゆくつもりだ。
私の死後、この日記が発見されて都合が悪くなる御仁がいたとしても、もはや死者を鞭打つことはできないのだ。
そのつもりでここには、赤裸々にありのままを綴ることにする。

「横浜のふとっちょくん」は妻も子もある身の上で、私の知る限り女がらみの浮ついた話は聞いたことがない。
彼のブログを見ても、ひじょうに子煩悩で、遅咲きながら ♪ サイクリング、サイクリング、ヤッホー、ヤッホー ♪に目覚めてしまい、世間へ公開している私生活はほのぼのとして人畜無害な中年男にみえる。
だが、彼の3本目の短い足の様子も熟知している私でも、秘めた女性関係まではいちいち関与していられないから、紆余曲折の中年に成長するまで、彼がどこで何をしていたかは不明の時期があった。

その夜の予約を、彼はいつものように飄々と連絡してきて、私は例によっておちゃらけて、同伴は妙齢の婦人に限るとメールで返したのだった。
すると彼はどこか含みのある返信をよこしてきた。
まさに通じるものがあるとすれば、脛に傷持つ者同志の暗黙の了解というヤツだったのだ。

口開け早々妙齢の女性と現れた「ふとっちょくん」は、「これで何も見なかったことにしてください」とでも言うように「残波・30度」の一升瓶を差し出した。
ウムウム、泡盛初心者の気遣い、ありがたくお受けしよう。
だが、飲むほどに語るに落ちてしまうのは酔っぱらいの悲しい性で、私は聞くともなしにカウンターの2人の会話を耳にし、連れの女性のプロフィールを組み立てるのであった。

今や天下の自由人、30半ばは女の花盛り、かつてイベント・コンパニオンとして活躍した経歴は伊達じゃない。
背筋はしゃっきり、言葉遣いもしゃっきり、パンパンッと言い放つセリフ回しは痛快でもある。
跳梁跋扈のエステ業界で、ハード・ゲイ・・・じゃ、なくて、ハード・マッサージともいえるリンパ・マッサージを得意技とし、柔な男など2秒で悲鳴を上げさせるというその女性を、私は「リンパさん」と名付けた。

「リンパさん」の普段の縄張りは、地べたに座り込んだ飲んだくれが物欲しげに通行人を見上げる駅前の素敵な横浜・石川町界隈だそうで、時々南千住あたりまで遠征してくるのだという。
お酒はなんでもイケル口のようで、あとに引きずるもののある「ふとっちょくん」よりも勢いがある。
2人は少年・少女の頃からの知り合いで、ある日mixiで偶然に再会したらしく、「リンパさん」は隠し事などなにもないんじゃー、というように堂々と本名を晒していたためにわかったのだという。
でももうお酒を嗜む大人の男と女ゆえ、あんなことやこんなことなど、何があっても自己責任の素晴らしい生活を満喫できるので、私は野暮な突っ込みなど入れないのだ。

開店から閉店まで、我が店の内情をつぶさに見られて、引っ切りなしに会話していた「ふとっちょくん」と「リンパさん」は、ともに横浜方面の電車の時間を気にして店を出た。
どこへ帰ったかは知らない。
私にはここまでのことで充分である。
たぶん「ふとっちょくん」が自らのブログでカミングアウトするだろう。
彼のブログを訪ねたら、必ずどこかをクリックしてほしいということだ。
それで彼が心安らかになるのなら、たやすいことではないではないか。
クリック1つが彼の尻を打つという懺悔なのかもしれない。

私は口の堅い男。
ここに書いたことは誰にも見せず、墓場まで持ってゆくつもりだ・・・。

15:47:49 | mogmas | | TrackBacks

October 26, 2006

新橋


オヤジパラダイス、サラリーマンの聖地、新橋の機関車前で「悪魔のあっくん」と待ち合わせた。

だが機関車は工事のシートに覆われて、どうなっているのか皆目わからない。

携帯という文明の利器が「ダースベイダーのテーマ」を奏で、悪魔の到着を知らせ、待つこともなく落ち合い、
我々は新橋のダークゾーンを目指し夜の中に踏み出した。

今夜のサバトは迫り来る忘年会の下見なのだ。
「悪魔のあっくん」が昨年大見得を切って幹事を勝って出、今年の忘年会(オヤジのお勤め人時代の)は「チャンコ」に決定したのだった。

まず一軒目、その名も「両国」という名の繁盛店に腰を落ち着ける。
現役力士も来るというその店の「チャンコ」は、1人前が軽く普通の2、3人前に匹敵する量で、食べることもさることながら飲みたいオヤジ2人はつつましく1人前を頼み、パカッ高い飲み物を飲みまくるのであった。

塩を舐めて日本酒を呑めるオヤジをもってしてもこの店の味は塩辛くて、ピシッとした身なりのOLが平気で飲食している様子を見て、辛い仕事の毎日なのだなぁと思いを馳せるのだった。

店を出たあと「この店は見合わせようよ」と申し出、次なる「チャンコ」屋を探して夜の街を行くのだった。

もう「チャンコ」は食えないという弱気な、意気地も食意地も萎んだ「悪魔のあっくん」を励まし、2軒目の店のノレンをくぐった。

次なる候補は「井筒」という店。
絶対に“自腹”でなきゃ許されないのは当然だが、前の店よりもこじんまりして親しみやすいその店でも、当然最初はビールから始まり、熱燗で終わった。
人の食べる「チャンコ」を盗み見、オヤジ2人のレーザービームはメニューをチェックするのだった。

2軒ハシゴして好みの酒にありつけなかった因業なオヤジ達は、喉が渇いて、渇いて、冷たい酒を求めてまたぞろうろつき、琉球泡盛を品揃えしているという店のチラシをもらい、吸い込まれるようにその店に入った。

だが、新橋は恐ろしい。
オヤジ天国を過信するのは愚かなことだ。

「ヒトリモン」先生なら30秒で見切ってしまうその琉球チックな店で、もういい加減いい気持ちちゃんの我々は「レモンサワー」やコロナビールでお茶を濁すのだった。

来月に迫った忘年会は、やはり「悪魔のあっくん」の裁量に任せよう。
結局オヤジはどこでもいい、飲みたいだけなのだ。

すいません「あっくん」、なにもかもお任せします。
オヤジは何でも従っちゃうよーだ。
「チャンコ」でも「わんこ」でもOKだよ〜ん!!

以上、久々の「最後の砦」から
中継でした。



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