June 30, 2007

浅草でムフフ

  
お昼前に浅草・二天門の交差点の角にある「都立産業貿易センタービル」に到着。
今年も恒例の「オタフク活力フェア」に、かあちゃんとふたり大きなバッグを担いでやってきた。
オタフクソースは業績がいいのだろう、いつも気前よくいろんなものをくれて、飲み放題食べ放題のイベントには、各地からお好み焼屋さんが大勢集まり、毎回盛況だ。
3月のFOODXとこのイベントは、今やなかなか貴重な情報源だ。

でもまずは汗をかいてしまったので、恵比寿の生ビールとトンカツなんぞをつまみに一服。
油で揚げずにオーブンでできるカツは、サクサクして油っぽくなく、美味い。
特許出願中だというこのパン粉は、優れものだ。
店でも使えるかもしれない。
揚げたて、じゃなくて、焼きたてのトンカツは美味い。

冷えた生ビールとよくあう。
で、ムフフ、もう一杯。
先日常連さんに、恵比寿ビールのラベルに鯛を二匹持っている恵比寿様がいるという噂は本当かと聞かれて、知らなかったので恵比寿の社員に聞いてみた。
噂は本当だった。
ビールのラベルの恵比寿様は、一匹の鯛を手に、もう一匹を籠に入れていて、尻尾が出ているのだそうな。
でもその若い社員が言うには、社内でも現物を目撃した人はごく僅かだということだ。
迂闊であった。
これから毎回お客様に出す前に、ラベルを確認しなくては。
もしあったらメデタイだから、もう1本サービスしちゃおう。

さらにイベントを満喫。

画像の表示

オタフクソースの甘味の秘密「デーツ」(ナツメヤシ)の実。
現在のイランあたりが原産で、過酷な環境の中に自生し、栄養価が高く「恵みの果実」として人々の生活にとけ込んでいるという。
味はプルーンのようで、しつこくない甘みがある。
このデーツ、じつは蒸留酒にも使われ、最初のスピリッツ「アラック」が誕生することになり、西へ東へ蒸留技術とともに伝えられた。
そして、いまや蒸留酒は百花繚乱。
焼酎とお好み焼の相性がいいのも、こんな歴史があるからなのか。

でもって、こんどは芋と麦を試飲。
続いてオタフクソースとロゴマークが似ている広島の日本酒「千福」の純米酒もいただき、まさに昼間からムフフな状態。

アンケートやらHPの登録などを書き込み、お土産をもらって会場を後にしたのはまだ午後2時前、この時間にまっすぐ家まで帰るのはなんだかもったいない。
浅草の街をウロウロ、気になるお店を冷やかし、駅の近くまで来て一服するために「神谷バー」へ入った。
お酒を飲んだとはいえ、イベント会場では中途半端、もうちょっといい気持ちになろうと生ビールを注文。
「電気ブラン」と一緒に飲むのが「神谷バー」スタイル。
中ジョッキが750mlもあってお得。
大ジョッキなんて1100mlの特大サイズで950円なのだから、飲み助にはじつにうれしい。
以前「神谷バー」へ入ったのは、じいさんが生前まだ元気で飲めた頃だから、もう10数年前になる。
変わりませんな、ここは。
たまに来るのもいいかもしれない。

ムフフな上機嫌で家に帰ったら、林檎娘が修理から戻っていた。
酔っぱらいのムフフな頭でセットアップして起動してみた。
ムフフ、愛いヤツじゃ。



15:55:28 | mogmas | | TrackBacks

June 28, 2007

林檎娘立直る

  
修理に出した林檎娘が、わずか中1日で戻ってきた。
何がどう悪くて、どこをどう直したのかはいっさい不明。
ただ「ロジックボード」を丸ごと交換したとしか明記されていない。
うーん、林檎屋め、いつもながらにタカピーな態度と料金で丸め込みやがって。

さっそく林檎姫を眠りから起こしてみる。
静かだ。
あのけたたましいファンの唸りは解消され、どこか動作もキビキビしているように感じる・・・。
そりゃ、そうだ。
一番大事な「ロジックボード」をそっくり取り替えたんだから。
うーん、返す返すもお手軽な林檎屋め。

90日間の保証期間がついているので、こうなったら重い処理をガンガンやらせて、オヤジブートキャンプで林檎娘を鍛え直してやろう。
まずは、外付けHDにバックアップしたデータを戻して、今までの環境に戻さねば。
これがちょいと面倒くさい。
だが、やらねばならぬ、やらねばならぬ、止めてくれるな妙信どの!

とにかくネット環境とメールの設定は終わった。
これで外界と途絶する心配はなくなった。
ようし、次だ。

16:20:08 | mogmas | | TrackBacks

June 27, 2007

上野でニヒヒ


千住市場の海苔屋さんが、「社員一同高齢のため」という切ない事情で店を閉めてしまったため、お好み焼の仕上げにかける「島田海苔」を別のところで調達しなければならなくなった。

だがこんなこともあろうと、すでに同様のものを売っている店を上野で探しておいた。
小僧に買い物を頼むときのために、その店を教えておこうと考え、ついでにプリンターのインクとキムチも買うべく、二人して上野へ出かけた。

余計なものに目がいかないように、早々とインクと「島田海苔」を買ってしまう。
袋の中を確認すると、海苔屋のおじさん、おまけで別の海苔をひとつつけてくれた。
二ヒヒ、気前がいいおじさんだ。

昼も少し回り、腹ごしらえをしようと、「昇竜」へ入る。
「昇竜」はガード下の店も猥雑な感じでいいのだが、汗をかくことを予想して、少し離れた地下の店に入った。昇竜
いつもながらの威勢のよさで、スキンヘッドの大将が「ラーメン、イーガー!チャーハン、リャンガー!」とだみ声を張り上げている。
25年ほど前は、この大将も“お兄さん”だったことを思うと感慨深い。
「昇竜」の餃子はとても大きく、食の細い人はこれ一皿でお腹がいっぱいになってしまうほどだが、ボテ腹親子は各自一皿ずつ、さらにラーメンとチャーハンも食べるのだ。

ふとカウンターの上に並べられている酒のボトルを見ると、なんだかレトロな花札のようなラベルの芋焼酎を発見。
最近は「昇竜」も居酒屋並みに酒の品揃えがよろしいようで、初めて見る銘柄も多く、ついその芋焼酎の一升瓶を手にとって蔵元を確認すれば、なんと、かあちゃんの故郷でただ一つの焼酎蔵「天草酒造」ではないか。
米焼酎の老舗かと思えば、限定の麦を出したり、今度は芋までとは・・・。
俄然、手に入れて飲みたくなってきた。
地元の人間が下戸だと、酒情報は伝わってこないのがネックだ。
今日「昇竜」に入ったのは偶然だが、この芋焼酎「池の露」に巡り合わせようというバッカスの神の計らいだったのかもしれん。
これは早速家に帰ったら調べて、取り寄せよう。
二ヒヒ、またまた楽しみである。

腹がいっぱいになり、酒情報も入手したので、続いて、こちらも20年近く通っているキムチ屋さん「アリラン亭」へ向かう。アリラン亭
最近は店の人もすっかり小僧の顔を覚えてくれて、ときどきサービスのゴマをもらってきたりする。
ここのキムチはオヤジ好みの辛さで、時間がたつほどに酸味が出た旨さがあとを引く。
毎日韓国から白菜を空輸して、おばちゃんたちが丹念に漬け込んでいる。
以前モグランポでこのキムチを食べた韓国の人に、
「コレハ、ニッポンノキムチジャナイデスネ」
と指摘されたことがある本格派なのだ。

この「アリラン亭」の女主人、オモニは色白の韓国美人だが、もうかなりの高齢で、最近はすぐ疲れて寝てしまうのだと、孫なのか、応対の女性が話してくれた。
彼女がふと顔を上げ、オヤジと小僧の顔を見比べ、
「お兄さん、ですか?」
と尋ねた。
二ヒヒ、二ヒヒ、お兄さんとな。
そうですか、そんなに若く見えますか。
いやいや、小僧が老けて見えるのかいな?
ともあれ、お世辞半分といえども気分がいい。

こうして、「お兄さん」と小僧は買い物の袋を提げ、意気揚々と帰路に着いたのであった。
二ヒヒ、上野もいい街である。

10:40:20 | mogmas | | TrackBacks

June 26, 2007

旗子快適化計画

  
♪ ドナ ドナ ド〜ナ ド〜ナ 可愛い林檎娘 荷馬車に揺られ〜 ドナ ドナ ド〜ナ ・・・・・♪

「雨の中をあの娘は行っちまったぜ。オイラの気持ちなんてちっとも無視してさ。でもオイラ、涙なんか見せないぜ。いつかきっと、いつかきっとあの娘は戻ってくるって信じてるんだ。だから、サヨナラなんていわない。バッキャローッ!!」



その5分後。
しばらく青林檎の禁断の実験に使っていた「旗子」用の液晶モニターを、久しぶりに接続し、立ち上げた。
起動した画面を見て、軽くイラッとした。
林檎屋から鞍替えした裏切り者の「ノートン先生」の、サービスの延長を求めるダイアログが現われ「お前のマシンは色々な脅威に曝されている」としつこく警告するのだ。
この悪名高き邪魔者を、取り合えず「旗子」から取り除いてしまおう。
その後に、安い上にバージョンアップ無料をうたう「ウイルスセキュリティ」をインストールするのだ。

さらに、てんで格好悪いメーラー「アウトルック・・・」を使いたくないので、前から気になっていた「サンダーバード」をダウンロード。
国際救助隊の活躍が楽しみだ。

そして林檎の世界ではすでに使い倒されている「ウィジット」もYahooから入手。
コンパネをいじくり、色やら柄やらを次々と変更し、今まで放りっぱなしだった「旗子」を少しでも見栄えよくしようと時間を費やした。

メシも食べずにせっせと作業に没頭していたが、ふと林檎屋のCMを思い出してしまった。
「こんにちはパソコンです」
「こんにちはMacです」
というアレだ。
所詮「旗子」は「林檎娘」の代用でしかないのか。
不憫よのぅ・・・。

実務では「旗子」もなかなかキビキビ働くよい娘なのだ、ということはわかっているのだが、どうもやはりそそらないのだ。
気まぐれで、オヤジの心を弄び、その上病弱だというのに、「林檎娘」から離れられない。

はやく戻ってきてくれぇーい。
だが、戻ってくればまたまた大枚が消えてゆく。
性悪娘に魅せられた、これが因果というものでござろうか・・・・。

ハァ、切ない。



00:29:35 | mogmas | | TrackBacks

June 24, 2007

夜明けの胡麻油男

  
梅雨の明けた沖縄・多良間島の浜辺で、香ばしい油のにおいがしたら、それは近くに「夜明けの胡麻油男」がいるにちがいない。
もし泡盛を飲過ぎずに朝4時頃起きられたら、浜に出てみるといい、きっと奇妙な行動をしている男に出くわすだろう。
見かけはすでに島人(シマンチュ)になっているだろうが、全身にサンオイルならぬ、胡麻油を塗りたくり、さらに耳の穴、鼻の穴、口の中へも胡麻油を注入し、マッサージしながら何やらつぶやいているのは「夜明けの胡麻油男」なのだ。
彼の使用する太白の胡麻油は100%純粋な天然物だから、耳や鼻に入れても大丈夫なのだという。

日本広しといえども、朝の4時に全身に胡麻油を塗りたくる男はそうそういないだろう。
何故彼はそんなことをするのか。
「インド五千年の知恵なのだ」
と、酔っぱらう前の彼は宣う。
そう、彼はまるでジキルとハイドのように、飲めばとことん記憶をなくすまでいってしまうのである。
それでも、どんなに飲んで記憶をなくしても、朝4時の胡麻油行は忘れない。
半信半疑だったが、つい先日それがまぎれもない事実だということが、大勢の前で立証されてしまった。
恐るべし、アーユルベータの力。

そんなことをしているせいかどうか、彼の肌はつるつるだし、見かけも同年輩と比べたらたしかに若い。
ただ、彼の家の浴室の配管は、流し落とした胡麻油でデロデロになっていることだろう。
琉球の髪の長い熱帯魚は寄ってくるのかもしれないが、依然として「ひとりもん」なのだ。

「夜明けの胡麻油男」の噂は、狭い島の中ではすぐに広まってしまうだろう。
だがまもなく、おじいやおばあに別れを惜しまれつつ、胡麻油焼けした島の行商人になって、彼は戻ってくるのだ。
そして、あらたな泡盛の夜がやってくる。

15:55:20 | mogmas | | TrackBacks