July 02, 2008

迷惑な夜

  
午前0時30分頃、柳原神社付近で緊急自動車の回転灯が瞬いているのを確認、近づいて行くと今まさに表通りから1台の消防車が神社に入って行くところだった。

何時ぞやの深夜に、神社の塀を隔てたところで大火事があったばかりだから、近隣の住民はまた一大事かとパジャマ姿で家々から出てくるところだった。

ちょうど帰り道のオヤジとかあちゃんはいち早く現場に到着、消防隊員が装備を着けたりホースを出す様子を見ながら、鼻をひくつかせて辺りの臭いをかいだ。

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しかし火事特有のあのイヤな臭いは漂っておらず、火の手が上がっている様子もない。
そうこうしているうちにさらに1台の消防車とパトカーが2台、サイレンを鳴らさずに静かに駆付けてきて、狭い神社の境内はつごう5台の緊急自動車で一杯になってしまった。

消防隊員がホースを神社の外にいったん延ばしていくが、いくらもしないうちに戻ってきて、なんとホースを仕舞いはじめた。
パトカーに乗ってきた警官と、自転車で駆付けたお巡りさんが、路地の奥を目指して走ってゆく。
オヤジもつられてそっちの方へ歩いていくと、苦虫をかみつぶしたような顔で、パジャマ姿の野次馬がポツリと洩らした。

「喧嘩だってよぉ・・・」

おお、火事と喧嘩は江戸の華。
が、どんなワケかは存知やせんが、ここはひとつアッシの顔に免じて丸く治めちゃあ
くれめぇか、いょっ、まってましたぁ、遊び人の金さん。
・・・・・てなわけにはいかないのが、21世紀の定めでございます。

ガソリンも高騰している昨今、税金で動かす緊急自動車を呼び集め、深夜にこれだけご近所を不安に陥れた罪、笑ってすますわけにはあいならん。
聞けば酔っ払ったあげくの夫婦喧嘩で、火をつけるだのだのなんのと騒いだということではないか。
なんという恥っさらし、その顔とくと見てやろうと一瞬力んだが、アホらし。
犬も喰わない夫婦喧嘩につきあって、時間を無駄にするのはやめた。
あとでお巡りさんから、きつーく叱ってもらうがいい。

まったく、人騒がせな夫婦だ。
迷惑な夜の一席でございました。
お後がよろしいようで・・・。






02:16:17 | mogmas | | TrackBacks