October 21, 2005

観光ガイドブックには載らない「渋温泉」情報

時間の余裕があるということは、旅を十分に満喫出来るということでもあります。

京都のような風情のある路地がたくさんある渋温泉は、浴衣に下駄を突っかけてそぞろ歩きをするには、こじんまりとしてとてもいい感じです。
画像の表示

外湯巡りの火照りを冷ますためにも、ゆっくりと散策するのがお勧めです。
お土産屋さん意外のお店は、たいていチェックインの時間過ぎてから明かりが灯ることが普通なので、早い夕食を済ませてから、というのもいいかもしれません。

画像の表示画像の表示
ちょっとけだるい感じのおばちゃんが迎えてくれる「射的場」。
ライフルマンの異名を取るオヤジの腕を持ってしても、シャボン玉の残念賞しか取れなかった。きっとコルクが劣化しているか、銃のバネがヘタっているのだ、
くそう、FBIで訓練していずれまたリベンジしてやる。その時まで、おばちゃん達者でな。

スポーツのあとは腹ごしらえ?
というか、つい買ってしまう温泉卵。1ヶ50円也。
画像の表示

あちこち歩いて、迷った時の目印は、
画像の表示
スナック「ヨレヨレ」。
通りの角にあるのでわかりやすい。しかし、この日は営業していなかった。
きっと店の人も、ヨレヨレになった自分を洗濯しているのかもしれない。

そろそろ咽も乾いたので、明るいうちにチェックしておいた、生ビールの飲めるいい感じの居酒屋へ。
居酒屋「からんころん」は、地元民御用達の小じんまりとしたお店。
今夜も地元のオヤジたちの賑やかな声が、外まで響いています。
それもその筈、この店の女将はグッときちゃういい女。
笑った時のさりげないシナに、様々な履歴を想像させて、勘違いしてしまう男も多いだろうなと、よけいなお世話。
画像の表示

ちょうどカウンターに、20代のわけありな感じのカップルが止まっており、女将としゃべっていた。

彼氏「おにぎりとおむすびの違いってわかる?」
彼女「さあ、わからない」
女将「ちがうんですか?」
彼氏(ちょっと得意げに)「しらないんだァ。あのね、おにぎりは手でにぎるからおにぎり。そんでェ、機械がにぎったものをおむすびっていうんだよ」
若干の間・・・。
思わずプッと、生ビールを吹き上げかけたオヤジ。
一同こちらを振り向く。
オヤジ「いや、それ、違うと思うよ」
そこで行きがかり上、ありったけの知識を動員して蘊蓄をたれる。
でも単純に、お結び握り機が出来る前からおむすびというものは存在していたし、おにぎりとおむすびの“お”はお兄さんの“お”と同じ扱いの“お”だし、握って結んでという同じ意味の言葉ですから、違いはないのですよねぇ、お兄さん。
女将「そうですよねぇ」
彼女「おかしいと思った」

そして女将はそのカップルの相手をすることから逃れて、流れ者の蘊蓄オヤジにお勧めの日本酒をお酌するのであった。
新潟出身なので、新潟のお酒がご贔屓だとか。
カウンターの上の壺の水は、毎朝お店に来る前に汲んで来る志賀高原の水だとか。
昼間カウンターの上にどっさり拵えてあったごちそうは、この辺りの運動会のための食事で、おそらく子供がいそうな雰囲気。
アップにした髪をおろして洋装すれば、がらりと雰囲気がかわりそうだ。
このまま深く静かに潜航したかったが、となりでかあちゃんが大アクビをかみ殺した。
流れ者は引き際が肝腎だ。
ごちそうさん。
おやすみ、お二人さん。
表へ出ていつまでも見送る女将の姿が、旅の情緒をかき立て、また来ようという気にさせる。
からん、ころんと下駄の音を響かせて宿へ戻った。

今夜はこれでお開きでございます。








20:08:00 | mogmas | | TrackBacks

掃除、洗濯、ご飯炊き

5日間休ませてもらい、久々の仕込みです。
掃除、洗濯、ご飯炊きと、パッパとこなしていきます。
牛筋の煮込み、タルタルソース作り、キャベツ切りと、さすがにやることはたくさんあります。

前夜仕込んでおいた生地を計量し、広島焼用の生地を作ります。
肉類、魚貝類も用意出来ました。

おしぼりが洗濯出来ました。
ご飯が炊きあがりました。

旅行中はゆったり流れていた時間も、今は慌ただしく、しかし充実して確実に過ぎて行きます。

さあ、腹も減ったし、少々眠くなって来ました。
夜に備えて一服するか。

旅の土産は、信州須坂の酒蔵「遠藤酒造場」の限定1000本の生原酒「渓流朝しぼり」など。
うまいです!

では、皆様のお越しをお待ちしております。



13:33:14 | mogmas | | TrackBacks