October 03, 2005

TAKE THE A-TRAIN,SOME DAY

前から見たかったDVDを見るきっかけはさまざまだが、「いつかA列車に乗って」という映画は、劇場で見逃したこともあり,いずれ見ようとは思っていた。
この映画には、“悪魔のあっくん”が最近お気に入りの栗山千明
も出演している。

物語は横浜(たぶん)にあるジャズクラブ「A-TRAIN」を舞台に、オープンからクローズまでの一晩でおこる、客とスタッフの人間模様を、ジャズのスタンダードナンバーが緩やかに流れるように描いていく、一幕もののお芝居だ。

監督は荒木とよひさ。音楽監修と重要な出演者として、三木たかし。テレサ・テンのヒット曲「つぐない」や「時の流れに身をまかせ」のゴールデン・コンビだ。
他には、荒木監督の奥さんである神野美伽が、愛川欽也の不倫相手で出演とていたりと、ちょっと見は演歌色の強い、みそ汁みたいな映画かと思いきや,まるでそんなことはなく、終了したときには、ウイスキーが飲みたくなるような作品に仕上がっている。
多彩なベテラン出演者のなかに、栗山千明や津川雅彦の娘もういういしく華を飾っている。

上質な大人の映画で、役者の演技もすばらしいのだが、1つだけ気になるのは・・・。
例えば、寄席にいったとしよう。
演目通りに芸人が登場し、存分に芸を披露して次にバトンタッチする。次の芸人も持ち前の芸で観客を沸かせ、次々にフログラムは進んでいく、、、。
というように、各シーンでの役者の演技はすはらしいのだが、全体の映画の流れやリズムという点で,お約束事になってしまっているように感じてしまったのだ。

公開後、さまざまな賞をとったりと、なかなか健闘はしたようだが,興行的にはいまひとつだったようだ。
この手の映画を、もうすこしマメに上映してくれる小回りの効く映画館がたくさんあれば、また違う展開になったかもしれない。

まあでも、見ていない人にはこの映画をお薦めしたい。
ほんのり暖かい気持ちになれるとは思います。





13:03:00 | mogmas | | TrackBacks