October 04, 2005

悪魔のようなNちゃん、FINAL!!

Nちゃんは思い出したようにフラッとやって来る。
いつも9時30分を回った頃に電話が鳴り,座れるかどうかの確認をしてから来ることが多い。
その頃はたいていのお客様が移動する頃合いだ。そんな時を見計らって来るNちゃんは、けっこう話が込み入っていて、“飲みたいっ”ていう気持ちがありありだ。
多くの常連さんの嗅覚とでもいうか、タイミングのよさに驚かされるのだか、ひとしきり込み合った後、お客様が一斉に帰られた時に、ひょいと来店してくれるのだ。
そして「なんだ、閑古鳥が鳴いてるね」などと言い,貸し切り状態を満喫する。
Nちゃんは幼い頃関西に住んでいたとかで,明石焼を必ずオーダーする。
そして、生ビールやサワー類をガンガン飲む。
たいてい超ミニスカートの時が多いので,一人で座っている男性の目の毒だ。
なぜNちゃんが悪魔かというと,彼女の重い(あるいはありえねぇー)話に、オヤジとかあちゃんが巻き込まれて,営業時間を大きく超えて、2時、3時に閉めるということが多々あることと、その勢いにオヤジは拉致されて、2、3軒ハシゴした揚げ句,朝の8時半くらいまで、得体の知れない彼女の縄張りでしこたま酒を飲まされ、完全に正体不明の状態で家までたどり着いたことが数度あるからだ。
それでもNちゃんが愛すべき女性である証拠に、10年ちかくの長き春をともに過ごした彼氏と、このたび札幌の教会で式を挙げ、純白のウエディングドレスと目の醒めるょうなブルーのドレスに身を包んで、最高の笑顔で微笑んでいる写真を、今夜見せてくれたからだ。
悪魔のようなNちゃんが、天使になったようだったが・・・。
Nちゃんの彼氏は、腹筋が仮面ライダーのように割れているムキムキマンだったが、同棲し、そして晴れて結婚という課程をへて、いまじゃ10kgも体重が増え,ムチムチマンに変身してしまった。
恐ろしい・・・、やはりNちゃんは悪魔なのか・・・。

それにしても、モグランポ開店から今日まで,何組の幸せなカップルを目にしたことだろう。
そういうことの積み重ねが、オヤジとかあちゃんの成長の糧でもあるのだろう。
しみじみ思う。
今夜はちょっと飲み足りないのであります。


11:46:00 | mogmas | | TrackBacks