November 10, 2005

窓屋がついにやってきた

話がたくさん貯まっているのに、しばらく気もそぞろになってしまう事態がやってきた。

税制が変わってしまい、どんどん締め付けが厳しくなる来年以降を睨み、いままでのほほんとやってきたことを改めなくてはいけなくなってきた。
吹けば飛ぶよな商いでも、お上に持っていかれるくらいなら、自衛のための投資もやむを得ないのだ。

スチャラカベロンチョのお勤め人の頃から、コマンドとかドスとかが嫌いだった。刀は好きだが、出入りに向かう訳ではないので、ドスはないだろうと思っていた。
オヤジのようなガサツで無神経な男は、指も触れてはならんというお触れがお局様より発せられ、まるで生娘のような扱いの会社のPCには生理的に嫌悪感を持ったわけで、正太郎くんや大作少年のように
「いけPC!」「ガオーッ!」
「PC、企画書をやっつけろ!」「マッ!」
と忠実に任務を果たすたのもしいロボットを夢見て育った世代にとって、頼りなく起動し、あっけなくフリーズするようなマシンには心動かなかったのである。
そんなとき、TVも見れて動画の編集も出来るアメリカンチックなPCが登場した。
林檎630である。
当時の金で100万円近くを投資し、アダムオヤジは禁断の林檎を齧ったのである。
それから早うん10年。
林檎を齧り続け、夜中に林檎の機嫌を取り、時には殴り、素っ裸にひん剥き、内蔵までいじくり回し、新しい林檎に心ときめかしていた。

それがついに政府の陰謀により、窓屋を我が家に受け入れなくてはならなくなった。
いきなりでは腹が立ちそうなので、バーチャルな世界で窓を開けてみた。
ダサイ。
スタートだって!
スマートに真似てくれればいいものを、これがアメリカのセンスかい?と疑いたくなる。
まあでも、いろいろ折り合いながら生きなければならないのである。
いったん受け入れた窓屋も、林檎同様に可愛がるのだ。
見てくれよりも実務なのだ。

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新しい我が家の同居人。窓屋、HP Compaqちゃん。

16:23:20 | mogmas | | TrackBacks

三段腹夫人の写真

羽二重団子を日暮里まで買いに行った時のこと。

たまたま停めた車の窓からおもろい看板が見えた。

助手席のかあちゃんにデジカメを渡し、撮ってきてくれと頼んだ。

パッと撮って、サッと戻ればいいのに、慣れていないのでなかなかアングルが決まらないらしい。
ブツブツ言って戻ってきた写真を見ると、光が反射してぜんぜんなんだかわからない。
仕方がないので、ちゃんと車を止めて撮り直しに行った。
たいしたもんじゃないのに、まったく・・・。

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   三段腹のかあちゃんが撮っていたのはこのお店。

素敵 !さすが日暮里。

駅前のその一帯は、飲み屋さんがたくさんある一画で、思い出したくない過去の記憶が甦ってしまった。

ズンドコスチャベラなお勤め人時代、よく仕事で日暮里へ通った。
仲良くなったお客さんの馴染みの店があるということで、嫌々だったが連れて行かれた。(本当です。嫌な予感は意外とよく当る)
思った通りのデロデロなスナック。
森公美子を3回プレスして、綿棒で伸ばしたようなお姉さんの優しいおもてなし。
怪しげな水割り状の飲み物。
過去も酔っぱらいの小間物も油もタバコの煙もみっしり染み付いた、とても馨しい臭いの店内。
グロテスクなシミのあるソフアーに座らされ、逃げられないようにお姉さんに奥へ押しこまれる。
すかさずタバコの煙を顔に吹きかけられて、思わず取ったおしぼりは、お掃除の後のような清潔さ。
どこがいいのか、連れのお客さんは上機嫌。
絶対飲み物に何か入っている、と疑いたくなるようなテンション。
魔物を見せないようにするための薄暗い照明の下にあらわれたのは、野村克也をバットで13回殴って、味噌と醤油を塗り込んだような顔のママさん。
絶体絶命のピーンチ。

今思うとよくあの地獄を抜け出せたかと、自分の悪運の強さにホッとする。
その脱出劇はとても素面では語れません。
うっ、思い出したら気分が悪くなってきた。
ではこの辺で・・・・・。



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