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たま〜に食べる甘いもの

普段甘いものは食べないオヤジですが、ひどく疲れたときなど、チョコレートをムシャムシャ食べたりもします。

そして本日、親孝行、女房孝行にかこつけ、丸井のスイーツ売り場でお買い上げ。

ナナンのモンブランと、なんとかいうケーキ。
以前はお店が近くにあったので、クリスマスなどには利用していたのですが、移転してしまったので久々に買いました。
このナナンのモンブランは、唯一オヤジが旨いと感じ、積極的に食べる数少ないケーキなのです。

お勧め。

鼠小僧のお墓

当店のある北千住には、「千住」という地名はあるが、「北千住」という所番地は存在しない。
駅だけが「北千住」なのだ。
だが、「南千住」にはそのとおりの所番地がある。
なぜなんだろう?

ばあさんと一緒に住んでいると、時々どこそこのなにが食べたいとか、あそこのあれを見たい、などという要求に応えてあげることも必要だ。
しばらく前から「羽二重団子が食べたい」というので、合羽橋へ仕入れにいくついでに、買いに行ってみることにした。
日光街道を三ノ輪の交差点を過ぎてから左折。竜泉を通り過ぎて合羽橋へ。
仕入れを済ませ、浅草方面へ向かい、吾妻橋を渡って左折。
アサヒビールの“ウンコ・ビル”の脇を通って、隅田川沿いの道を向島方面へ。
途中、桜橋でも見てこようということになり、橋のたもとで一時停車。
　
川沿いにはブルーシートが点々と、所在なげに座り込んでいるおじさんたちが多いのは、もはやこの辺りの風物詩となっているのか。
橋の上にあるレリーフは、平山郁夫の原画によるものだそうだ。
今まで全く気にしていなかった。
桜の時期はほんとうにいい景色が楽しめるのに、人の多さにうんざりするのがいやで、来たことがなかった。
晴れた穏やかな日の川面は、心安らぐ。

墨堤通りの角にある店が「羽二重団子」の店だと、ばあさんは固く思い込んでいたのだが、どうやら違うようだ。
残念ながら今日は休みで閉まっていた。
ではどうするかという話になって、ちょうど昼時だし、南千住の「尾花」で鰻でも食べるかということになった。
ゲゲゲ、「尾花」は旨いけど、メチャ高い。
まあいい。なるようになるさ。

そのまま墨堤通りを進み、白髭団地のはずれで左折。
水神大橋を渡り、南千住地区へ。
開発が進むおなじみの地域を通り越し、昔ながらの南千住へ。
JRの線路沿いに「尾花」があるのはわかっているので、回向院の手前で右折。
路地と言っていいいほどの道を進み、線路に突き当たる道を左折。
ビンゴ。「尾花」に到着。
隣りの100円パーキングは、お昼時で空きがなく、仕方なく回向院の角を回ってコイン駐車をさがす。
そしていよいよ「尾花」。


表からは伺い知る事ができないほど盛況。

ばあさんは白焼き2,800円。かちゃんはうな重の小、2,500円。オヤジは、せっかくなので一番高い蒲焼きの大3,800円を。
それぞれにご飯と肝吸いを付けて別料金。
さすが「尾花」。セレブな料金です。

ここでは待ち時間は当たり前です。
ファーストフードに慣れた人は、イライラするでしょう。
余裕のあるサラリーマンや、“粋”を楽しむご年配の方などが、待ち時間をものともせず、会話に勤しんでおられます。
そんな中、粋なご老人を発見。

あたかも将棋の対局のように、きちんと正座し、一銘柄しかない熱燗をたしなんでいらっしゃいます。
うーん。うらやましい。車でなければ・・・。

そうこうしているうちに、じゃーん。きました。

さすがに、ウマウマです。
お下品にもご飯をお替わりしてしまいました。（粋じゃねぇー）
　
またたくまに食いまくった、夢の後。

そして、一人頭、ランチ1週間分を食いまくってしまったのです。

腹ごなしを兼ねて、生まれて始めて足を踏み入れる「回向院」へ。

幕末の「橋本左内」や「吉田松陰」など、安政の大獄で処刑された人々の墓がある。
しかし、なんせ場所が狭く、只今改修工事の真っ最中。

墓石にガムテープにマジックで“済”と書いて貼ってあるのが悲しい。
ここは小塚っ原で処刑場された罪人が葬られる所で、歴史の教科書でも有名な杉田玄白と前野良沢が腑分けをした地としても名を残す。


そんな中に、江戸から明治の世相を騒がせた犯罪人の墓が。

鼠小僧、高橋お伝、腕の喜三郎等の墓。

鼠小僧と“スリ”の腕の喜三郎の墓石は、それにあやかりたい同じ穴の狢たちの手によって、撫でまくられ、削り取られていた。


フィクションのように思われた伝説の怪盗の墓が、こんな身近にあったなんて。まだまだ、知らない事が多すぎます。

そして、ちょっと根性入れなければ入れないような飲み屋も多々あるのに気づいたオヤジは、いずれ南千住も攻略してやると、密かに思うのでありました。