December 08, 2005

頂き物の豪華な夕食

検査のために飲まず食わずだったオヤジは、今宵の晩餐で挽回を試みるのだ。
しかもありがたいことに頂き物がいくつもあるので、それで充分なのだ。

まずは、
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京都の勉強会から帰ってきた「ヒトリモン」のお土産、京人参の葉っぱ。本体よりも高いそうな。
これを天ぷらにしてみました。
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めちゃめちゃ旨い。
いわれなきゃ人参の葉っぱとは思えない。
これはいいもんだ。また、どこかで入手しよう。
あと二品は生牡蠣と中華風酢の物。
そしてメインは、
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結婚式のお返しの「黒毛和牛」のステーキに、KIさんから頂いたボージョレーヌーボー。
バリバリ肉を食い、棺桶の眠りから目覚めたドラキュラのごとく、グビグビ赤ワインを飲んだ。
あと2本ぐらい飲めそうな感じだったが、食後にチビチビやるのは、ウイスキーにした。
そして、蟒蛇はぐでんぐでんにとぐろを巻くのであった。

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「蟒蛇」メンテナンス

一昨日の晩、店のお掃除生ビールを飲んで以来、まる一日半一滴も飲んでいない。
おまけに昨日の昼から何も食べていない。
昨晩は夜がやけに長く、腹の虫がわめき散らすので、3時前に寝てしまった。
翌朝すっきりお目覚め、というほどでもなく、少量の水を飲んだだけで出かけた。

画像の表示「金八先生」の舞台になった学校は、廃校になったまま、手つかずで寂しげだ。
その向かいの病院へ。画像の表示

予約しているので待つほどの事もなく、画像の表示「生理検査」へ。
別に不順だとか、いい年して始まっちゃったとかではない。

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ティッシュや怪しいローションがセットされた機械で、身体の中を覗かれてしまうのだ。

「シャツを胸まではだけて、ズボンのボタンを外してチャックを下ろして仰向けに寝て下さい」
と機械的に女がいった。
俺は黙って言われたとおりに、狭い寝台へ横たわった。
女は一切の遠慮もなく、はだけた俺の胸へ生暖かい液体を振りかけ、手にした太い棒状のモノで脇腹のあたりをグリグリ責め立てた。
何の感情も表さない顔をモニター画面に向けたまま、
「検査は初めてですか」
と聞いてきた。
この年でこういう場所に足を踏み入れたことがないほど、俺はウブじゃない。
女は俺がどう答えようと気にする素振りなど見せずに、脇腹からヘソのあたりを執拗に責める。
左手はキーボードを忙しなく叩き、時折生暖かい液体をヌルヌルかける。
「はい、今度は反対側でーす」
というなり寝台に横座りし、俺の身体にもたれるように左の脇腹をグリグリしだした。
やがて脇腹に飽きたのか、グリグリは下腹部に移り、下着を38度線ぎりぎりまで下ろすと、そこへも怪しい液体を振りかけた。
腹の虫もどうやら緊張して鳴き声を上げずに様子を伺っている。
強く押したり、斜めに押し付けたりと、持てるテクニックを駆使し、俺の身体を隅々までチェックし終えた女は、
「はい、おしまいでーす」
と、はじめて俺の顔をまともに見た。
そしてティッシュを荒々しく取り出し、まるで雑巾掛けのようにヌルヌルを拭き取ってくれた。
そのもの馴れた様子を見て、俺はついよけいなことを聞いてしまった。
「一日何人ぐらいこなすの?」
「そうですね、前の晩から食事を抜いてもらっているので、検査は午前中だけなんです。多い時で6人ぐらい。今日は予約がお二人しか入ってませんけど」
ということは、一人最低1万としても午前中で6万円か。店の取り分が6割とすると・・・。
いや、いかん、そうではない。
薄暗い照明の中であらぬ妄想にとらわれてしまった。 

にこやかに送り出されて、次なる店、じゃなくて検査へ。
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いくらゴジラが好きだからといって、放射能を帯びているわけではない。
飲まず食わずのオヤジにスペシャルドリンクをふるまってくれるのだ。
その前に、キツーイ筋肉注射を一発。
若いお兄さんの検査技師が、スペシャルドリンクをシェイク、シェイク。
紙コップ一杯の「バリウム」ドリンクを差し出され、検査着に着替えて装置の上に上がる。
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ノドの乾きにまず一杯。と思ったら、その前に顆粒の炭酸と水を飲めという。
まずい、炭酸きつめのビールでもくれよぉ。
つづいて「バリウム」。
これだけ医療技術が進んでいるのに、相変わらずこんなものを飲ませるなんて、厚生労働省の陰謀に違いない。
ノドを潤したら今度は運動だ。
検査台の上で言われるままに右、左。
ちょいと一回転してストップ、台が傾斜して頭が下に、バーを握りしめていないと真っ逆さまだ。そこで息を止めて動くなという。
なんと無謀な、年寄りには無理な注文だ。
かと思えば、口を開けて空気とともに「バリウム」の一気飲みだ。
アームが出てきて腹を押す。
台を傾けて、身体を捻ったところへアームが伸びてきて押す。
まるで実験動物だ。

およそ20分ほどで解放された。
検査技師に「楽しいでしょ、この仕事」と聞いたら、
「やりがいはあります」という答え。
「でも、年寄りや女性は今みたいな検査はきついんじゃない?」
と聞くと、
「相手によってやり方は変えます。一応接客業ですので」
と答えられた。
ほう、そうかい、このオヤジには荒っぽいやり方でいいと判断したんだな。
ケーブルの1本ぐらい抜いとけばよかった。
くそう、生まれ変わったら絶対X線技師になってやる。
で、きれいな腹の中は、画像の表示内蔵マニアにはたまらない写真。

「バリウム」が体内で固まらないように下剤を飲む。
このあと何を食べても飲んでもいいから、とにかく早めに“白い恋人たち”を排出して下さいとのこと。
わかりました。
それでメンテナンスは完了です。

15:21:13 | mogmas | | TrackBacks