March 24, 2006

トリビアネタかも知れないけれど・・・

マニアの間ではすでに承知のことかもしれないが、知らない人も多いのではないかと思い温めていたネタがある。
人に話すと「トリビアの泉」に出せばと言われるのだが、まあいいや、“あっそう”で終わってしまうかもしれないので、ここで公開してしまおう。

今テレビをつければ、必ずお目にかかれる旬の女優は「仲間由紀恵」だが、彼女はかつて、怪獣に血を吸われてミイラにされたことがある。
ヘェェェー。(チェッ、知ってるよう、んなことは)

ドラマ「トリック」での話ではない。
1999年の映画「ガメラ3邪神覚醒」の中のワンシーンだ。
山奥の河原にキャンプに来ていた男女のグループ、その中から抜け出し男を誘う由紀恵ちゃん、タンクトップの二の腕も初々しく、トレードマークの黒髪をなびかせて森へ走り込む。
が、そこに現れたのは、覚醒し巨大化した邪神「イリス」。
禍々しい触手を伸ばし、由紀恵ちゃんの足をつかんで引き寄せる。
哀れキュートな顔は歪み、頭の軽そうな女に見えてしまう金子修介演出。
やがてカラカラに血を吸われて放り出された由紀恵ちゃんの顔は、事務所も触られたくないほどおぞましく変形していた。
わずか数分のご出演でありました。

ヘェェェー。(はいはい、それだけね)

では、次のはいかがでしょう。

葛飾柴又のフーテンの寅さんは、怪獣と戦い、やっつけたことがある。
ヘェェェー。(なんだよ、それかよぉ)

ご存知「男はつらいよ」シリーズの中の、第34作、1984年公開の「男はつらいよ・寅次郎真実一路」の冒頭のシーン。
柴又時代から紆余曲折、地球の危機を警告した車寅次郎博士は、筑波の山奥にひっそりと住み、人類の科学文明への過信を危惧していた。
ある日突然怪獣が出現、街を破壊し、あらゆる兵器を跳ね返し暴れだす。
自衛隊はなす術もなく、困り果てた「タコ総理」は、柴又で袂を分かった車博士にすがるべく筑波へ赴く。
怪獣は刻々と筑波へ迫る。
ついに車博士は重い腰を上げ、怪獣と対決することになった。
「お前が悪いわけではないが、こうなったら仕方ない」と、すくっと構えたお守りから、青白い光線がほとばしり怪獣を包み込む。
泣き叫ぶ怪獣。
そこで寅さんハッとして目を覚まし、目の前にゴジラのマスクを被った小僧がいるのに驚く・・・。

ヘェェェー。(あっそう、だから)
松竹創業90周年の映画だからか、かつて怪獣映画華やかなりし頃、ただ1本松竹が製作してコケた怪獣モノ「宇宙大怪獣ギララ」が復活した。
しかし残念なことに、映画の中では誰一人「ギララ」と呼ばず、ただ「怪獣」とだけいうのだ。
可哀想な「ギララ」ちゃん、オヤジの家にはK師匠から譲り受けたリアルなキャストモデルがあるけれど、手足バラバラでアンテナも取れちゃっている。
好きな怪獣なんだけどなぁ・・・。

寅さんシリーズでもう1つ、第48作「男はつらいよ・寅次郎紅の花」(1995)。
舞台は奄美大島。
浜辺で寅さんを囲んで島唄を歌う娘の中に、まだ無名の「元ちとせ」がいて、歌っている。
ヘェェェー。(どこ見てんじゃい、物語を見ろ)

寅さんが島で飲んでいる酒は、モグランポでも人気の高い黒糖焼酎「里の曙」で、柴又へお土産に持って帰ってきたのも「里の曙」。
地元商品のタイアップってやつでしょうな。

この映画の寅さんは、見ているこちらがせつなくなるほど衰弱している。
威勢のいいタンカも出ないほど病魔に冒されていたのだ。
映画公開後の1996年8月4日、寅さん=喜劇俳優・渥美清がこの世を去り、図らずもこれが生前に撮影された最後の“男はつらいよ”となってしまった。

ダラッと映画見ていちゃいけませんぜ。
かといって、目を皿のようにして、重箱の隅を突き回すようなイヤミな見方もタチが悪いですな。
こんなこっちゃ、銀の脳も金の脳も頂けませんな、残念。


10:13:00 | mogmas | | TrackBacks