December 31, 2006

無念、30本ならず・・・

  
コジコジ師匠は今年60本映画をみたという。
うらやましい。
趣味と実益をかねているからかと思ったら、純粋にお金を払ってみに行ったのだという。
1800円×60本で108,000円だ。きゃぁ〜、お金持ち。
いや、用意周到な師匠のことだから、前売り券を買っているに違いない。
それでも合計すればえらい金額だ。

ありがたい名画座がどんどんなくなっている昨今、ロードショーを見のがしたらあとはビデオかDVDで見るしかないので、映画館へ行く機会もほんとうに減った。
レンタル1本380円として×60本だと22,800円だ。
この安上がりとお手軽さで、どんどん映画館から遠のいてしまう。
しかし最大の原因は、お金を払って映画館へ出向いてまで“みたい !! ”と思える映画が少ないことだ。
メシを食うように、酒を飲むように、どうしてもみておかなければならないという衝動にかられる作品がとても少ないのだ。

30年前、まだコンビニもない時代、自分でおにぎりやらサンドイッチをこしらえて、朝から晩まで1日中映画館に入り浸っていた頃は、年間400本近く映画をみていた。
同じ映画を繰り返し何回もみたり、オールナイトの5本立てを見終わった朝は、外へ出ると街が黄色く見えるほど目玉が疲れきっていた。
それでも、無知で軟弱な若造の脳みそに、映画という栄養はいき渡り、未だに引出しの中にはその頃しまい込んだ名画が色あせていない。
映画館が教室で、映画が色々なことを教えてくれた。

そんなことを考えながら、今年みた映画を振り返ってみた。
今年、遅まきながらシネコン・デビューを果したオヤジは、その快適さに順調に本数を重ねていったが、やはり年も押し迫ってきて失速してしまった。
結果、30本を目標にしていたが、25本に終わってしまった。
大晦日に駄目押しで行くか、と思ったが、案の定ベロベロの大酔っぱらいの朝を向かえ、すっかり気持ちが萎えてしまった。

そのうち「悪魔・・・」いや、「宇宙人ジョーンズ」から、去年のベストスリーはなんだと訊かれるに違いないので、ここで簡潔に5段階評価◎×で採点してしまおう。

1.「男たちの大和」昔の東映、東宝の終戦記念日にかかった映画と大差ない。◎
2.「小さき勇者たち〜GAMERA〜」格好悪いガメラは×、新怪獣は◎
3.「ANGEL-A」お願いリック、もう映画を撮らなくてもいいよ。×××××
4.「SPIRIT」さすがはジェット・リー。獅童くんはもうけもんの役だね。◎◎◎
5.「プロデューサーズ」文句なしにおもしろい。◎◎◎◎
6.「アンダーワールド:エボリューション」まだまだ続く ? ◎◎◎
7.「Vフォー・ヴェンデッタ」ナタリーの坊主頭に涙。◎◎◎
8.「ダ・ヴィンチ・コード」謎もへったくれもあるかっ ! ××××
9.「花よりもなほ」いいです。もうけもんでした。◎◎◎◎
10.「インサイドマン」もうひとひねり、おしい。◎◎◎
11.「ウルトラヴァイオレット」ジョヴォ子素敵 !! ◎◎お話は×
12.「M:i:III」トムさんの自己満足。××
13.「日本沈没」草?くんは汚れない。××××
14.「パイレーツ・オブ・カリビアン」眠いぜジョニー。×××××
15.「太陽」日本人が出来ないことをよくやった。◎◎◎◎
16.「グエムル」日本怪獣映画よ、どうした、負けてるぞ。◎◎◎
17.「スーパーマン・リターンズ」いい〜ねっ !! ◎◎◎◎
18.「マッチポイント」こういう映画を作れる環境がうらやましい。◎◎◎
19.「X-MEN 3」いったい誰が敵なんや。戦わずして結果みえてる。◎◎
20.「パリ・テキサス」劇場でみることに意義がある。名作です。◎◎◎◎
21.「トンマッコルへようこそ」戦っている国、韓国ならでは。◎◎◎
22.「父親たちの星条旗」みるべし、見習うべし。◎◎◎
23.「カポーティ」つらい映画だよね〜。演技うまいよね〜。◎◎◎
24.「武士の一分」壇れい、とにかく壇れい、尻は壇れい。◎◎◎
25.「007/カジノロワイヤル」尻の痛さに耐えて殺しの番号を取得。◎◎◎◎

さて本年のベストスリーは、
No.1・・・・「スーパーマン・リターンズ」
No.2・・・・「プロデューサーズ」
No.3・・・・「007/カジノロワイヤル」
同点・・・・・・「花よりもなほ」「太陽」「父親たちの星条旗」
番外・・・・・・「パリ・テキサス」
以上のように決定しました。

異論、反論、蔑み、哀れみ、その他もろもろいいたいことがある方もいるでしょう。
けっこうです。どうぞご意見承りましょう。

さあ、新年早々からあれもこれもみたいものばかり。
いざ、劇場へ出撃。

14:28:40 | mogmas | | TrackBacks