March 28, 2006

超強烈!!バーバーパパ

昭和の酔っぱらい、「唾三十郎」こと悪魔ナンバー5の刈り魔王「バーバー」くんは、飲み過ぎて顔がパンパンのアンパンマンになろうとも、健康には一応気を使っているようだ。
そんな彼のリクエストに応じ、「キムチ納豆バーバースペシャル」が誕生した。
見た目も旨そうなので写真を撮った。
画像の表示キムチと納豆に、叩いた山芋と卵の黄身が加わり、栄養たっぷり元気が出そうだ。
Cちゃんがかつて「とろきつね」を命名したように、「バーバー」くんもこのメニューの名前を付けたいと言う。
で、彼のセンスでは、「ギンギン納豆」「ビンビン納豆」がいいらしい。(そんなにギンギン、ビンビンになっているのなら、一度見せてもらおうじゃないかぃ)

却下。

しばらくは「キムチ納豆バーバースペシャル」でいいです。
お試しを。

当店は3月の初っぱなから臨時休業を頂き、現在営業日数は17日だ。
そのうちの12日も通い詰めてくれた男が「バーバー」くんである。
かつてこのようなことは、伝説の男「ウッチー」をおいて他にない。
ありがたいことではあるが、少々心配でもある。
なぜなら彼はよく飲むからだ。
誘われれば来てしまうし、来たらしっかり飲むのである。
そしてテンションが上がり、20代にも係わらず、昭和の酔っぱらい「唾三十郎」に変身する。
だが今夜、彼を育て、彼が超えられない大物がモグランポデビューした。

仲間と盛り上がり、一度店を出た「バーバー」くんが、出戻りで帰ってきたのは10時半を過ぎた頃。
店にはストレスと悩みを抱えて、オヤジにガツンと言われたい煩悩男のY店長一人だけだった。
実は仙台出身の「バーバー」くんのお父さんが、東京に仕事で出てきたついでに、わざわざ千住まで息子の行きつけの店を視察にくるというのだ。
出迎えに出た彼とともに入ってこられた男性は、齢60歳になるというのに若々しく精悍で、一瞬にして店内をみちのくワールドに塗り変えてしまうほどの圧倒的なパワーの持ち主。
彼からはお父さんの風貌が一応伝わっていたが、実際お会いすると、なぁるほどと納得する。
スタア・ニシキノと谷隼人を足して2で割ったような、やり手の代議士然とした顔に、吉幾三のテンションが加わった、国分町の帝王と自ら宣うように、ユーモアと強引なオーラを発散して、一同をヘロヘロにぶちのめす。
お父さんは、自分は「バーバー」くんの兄だと自己紹介し、弟が面倒かけてますという姿勢を基本的には崩さず、チッチキチーの関西人すら遠慮しそうなどエロなことも平然と口にし、約1時間半ほどの間、一時もテンションは下がらず、みちのくマシンガントークは衰えなかった。
さすがの昭和の酔っぱらい「唾三十郎」もぐうの音も出ず、オヤジやかあちゃんも一刀両断、悩める男のY店長の悩みなど吹っ飛ばす、エネルギッシュなおじさんは吠えまくった。

結局お父さ、いや、お兄さんは、息子の、いゃ、弟のために、「仁風」のボトルを2本入れ、1本に自分のサインを手慣れたように入れ、女房はクリスチャンで自分はディオールだとか、完璧なオヤジギャグをかっ飛ばし、息子、いや、弟の、アルカイダのような無差別女漁りを危惧し、女関係は逐一報告してほしいと固く言い残し、すっかり意気消沈した悪魔無5号を従えてお帰りになった。

後に残ったY店長と3人、「ふぇ〜、すっげぇオヤジだ・・・」とため息と賞賛で、しばし会話もなかった。
しかし、あの親父にしてこの子あり。
さすが若くして悪魔ナンバーを名乗るだけのことはある。
親の教育がよくできている、すばらしい。
あんなにして息子、いや、弟と酒が飲めるなんて、羨ましい。
いつも悩めるYくんも、いい出会いだったなぁと感激し、くよくよしていたのはバカみたいだったと、みちのく親父に感謝した。

だが、きっと明日の朝の「バーバー」くんは、顔がパンパンのアンパンマンになっていることと思う。
酒臭い息で、仕事がんばれよ!!
親父、いや、お兄さんによろしくな。


09:08:00 | mogmas | | TrackBacks