April 10, 2006

SPIRIT-真の酔っぱらい

昔、アメリカへ行く飛行機の中でスチュワーデス(なんていい響きなんだろう。なぜこれがいけないのだ)が、一杯飲みそうな乗客に「ドゥ・ユー・ハブ・ア・スピリッツ?」と訊いた。
もちろん「SPIRIT」とはアルコール度の強い酒のことだ。蒸留酒全般を指すこともある。
スチュワーデス(いい響きだなぁ)は、とあるアブラギッシュな日本人の中年男性に同じように訊いた。
「ドゥ・ユー・ハブ・ア・スピリッツ?」(おっちゃん、あんた酒飲むんかい?)
すると男性は憮然として答えた。
「イエス・アイ・ハブ・ア・ヤマトダマシイ」(なにいうてんねん、ネエちゃん、ワシは河内のおっちゃんやでぇ)
スチュワーデス(こう呼んで何が悪い)は困惑してつぶやいた。
「アイム・ソーリー・・・」(うっとうしいよ、ボケ)
こうして、ハリウッド映画に登場するヘンな日本人のキャラクターが出来上がったのである。

ごく一部の関係者の皆様は、私が4、5時間も楽しく水を飲み続けたのではないということは、充分理解していることと思います。
バッカスの神は、私に羽目を外せ、存分に聞し召せとお許しになられたのであります。
エセ関西弁がうっとうしいということは、それだけ本当のチッチキチーに似ていたということでありまして、アルツの里の入り口を彷徨う恍惚の状態を目撃出来るなんて、めったにないことでございます。
この幸運な出会いに感謝し、「SPIRIT」を愛し、更に蟒蛇道を精進しましょうぞ。
なに? いい加減にしろ、うっとうしい? 
いやいや、自分の気持ちに嘘をついてはいけません。
本当はもっと見たかったくせに。
なぁに、普段皆さんのあられもない姿をしっかり拝見していますので、ほんのお返しですよ。
またご覧になりたい時は、いつでもおっしゃってくださいね。
途中で寝たりしないで、目をそらさないでくださいませ。
では、御機嫌よう。

14:47:01 | mogmas | | TrackBacks