April 07, 2006

完全栄養食・立石バーガー

堀切橋を渡り国道6号線方面へ、堀切菖蒲園駅の脇を真直ぐ、信号3つ目の角。
以前から気になっていた店がある。画像の表示
完全栄養食「立石バーガー」だ。

とうとう買いにきてしまった。

テイクアウトの小窓を開けると、古い家特有のツンとする臭いが鼻をつく。
店内は薄暗く、小さなテーブルが2つとカウンターがあり、イート・インもOKらしい。
11時半の時点では客は誰もいない。
「すいませーん」と声をかけると、店の奥から主人とおぼしき50前後の男性が手を前掛けで拭き拭きやってきた。
1個100円で3種類ある「立石バーガー」を1つずつ買う。
300円也、リーズナブル。
他にも怪し気なまんじゅうらしきモノ、元気のないサンドイッチ、判別のつかない食べ物などがラップに包まれて並んでいる。
なぜか本屋でHな本を買ったような気分で、早々に退散した。

家に帰って、いかがわしいビデオのパッケージを開けるかのように、包んであるラップを剥がして、パンのあいだに挟んであるモノの正体を確認した。
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黒いコゲも生々しいマクドナルドよりも更に薄い肉と、何者かがくたくたに炒めたタマネギがのっている。
半ば固くなりつつあるパンは喉に詰まりそうだが、これがプレーンなバーガーだ。

食べた。
およそ4口でなくなった。
うまいかどうかなんて聞かないでほしい。
なんせ看板に「完全栄養食」とうたってある名物なのだ。

あとの2つも中身を確認した。
ペラペラのトマトがのっているヤツは肉のコゲも少なく、ハンバーガーの味がした。
もう1つはスライスしたタマネギとレタスにドレッシングがかかつていて、もっともハンバーガーらしかった。
育ち盛りのお子様は、この3つを食べても足りないと思う。
だが、腹八分目がいいのだ、なんせ「完全栄養食」なんだから。

一抹の寂寥感を噛み締めながら、ひっそりとお昼を終えた。
感想はといえば・・・。
例えば、訓練の足りない若者が、いかがわしくおぞましいキャプションとパッケージの写真に胸ときめかせて、こっそりとなけなしの金で買い求めたDVDを見終わって、自分が期待してた“あんなことやこんなこと”もなく、がっかりしたような気分。
そんな感じとでも申しましょうか。
名物にうまいものなし、とは言い得て妙であります。

14:01:54 | mogmas | | TrackBacks