May 11, 2006

老神温泉

関越自動車道をひた走り、群馬県に入ると雨は上がり、晴オヤジご一行を歓迎するお陽様が顔を出した。
沼田インターで下り、国道120号線をゆく頃には陽射しは暑く、窓を全開して気持ちのいい風を受けて走る。

ほどなくして「老神温泉」の案内看板が見えたところで右折。
ゴールデンウィークを過ぎ、閑散とした平日、対向車もない鄙びた温泉街をのんびり車で巡る。
八重桜や、芝桜など、色とりどりの花が満開、新緑もまぶしい。
片品川を取り囲むようにして20軒ばかりの温泉宿が点在しているが、本日のお目当ては日帰り温泉「湯元華亭」だ。

吊り橋のたもと、川を見下ろすように立つ建物はまだ新しく、開業して3年ほどということだ。
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三遊亭楽太郎似のフロントのマネージャーは愛想よく、気も効いている。
入浴料1,050円也。
訪れた芸能人のサインがたくさん飾られている階段踊り場を下り、浴室へ。
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浴室も非常にきれいで、ほぼ貸し切り状態。
陽射しにまぶしい緑と川のせせらぎ、カッコウや鳥の声を聴きながら、内湯と2つある露天風呂に交互に浸かる。
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泉質は無色透明の単純温泉。
湯口から出てくる湯はやや熱めだが、湯船の中はちょうど良く、気持ちよく汗をかき、肌はしっとりしてくる。
久しぶりに本物の温泉にひたった。

ここ「老神温泉」の伝説ではー、
『赤城山の神(ヘビ)と日光二荒山の神(ムカデ)がけんかをして、赤城の神は敵の矢に打たれたそうな。
傷を負った赤城の神は、なんとか赤城山のふもとまで逃げ帰り、悔しさに矢を地面につき刺すと、不思議なことにそこから湯が湧き出てきたんじゃ。
傷を湯に浸して治した赤城の神は、追いかけて来た二荒山の軍勢を見事追い返したとさ。
それからというもの、傷ついた神が敵を追い返す力の基となった温泉と言うことで、誰言うともなくいつの間にかこの地を『追神』と呼ぶようになったとさ。
こうして月日はながれ、若い赤城の神も年老いてゆき、『追神』の呼び名も誰言うともなく『老神』と呼ばれるようになったんじゃ。
めでたし、めでたし。』

その神様に感謝する『老神温泉大蛇祭』も5月7・8日に終わり、のんびりとしているのであった。
で、近くのお土産屋では、
画像の表示ききすぎ注意?!
手に負えないやっかい棒になる恐れあり、という干物のマムシちゃんが売られていました。
さすがヘビ神様のご利益。


15:59:10 | mogmas | | TrackBacks