May 07, 2006

麺食い隊がゆく!

最近“うまい!”と呼べるラーメンに巡り会っていないオヤジに、ならばこれを“食え!”と、松戸まで連れて行ってくれた「ヒトリモン」先生。
同行は、黙っていればラーメン屋の店員に間違えられそうな雰囲気をもった麺食い男「おちょこくん」と、かつて兄貴が熊本でラーメン屋を営んでいて、よく手伝った過去のあるかあちゃんだ。
電車で松戸へ行くのは久しぶり。

裏道をなれたように進んでいく「ヒトリモン」先生。
今までに数々の有名店の行列に並んだ経験を持つ、年期のはいった麺食い大将だ。
それに比べるとオヤジとかあちゃんは、ラーメンは好きだけれど行列には並びたくない軟弱者で、かしこまって黙々と食べるなんてことは性に合わないタイプ。
ダブルスープだとか、肉系だの魚系やら、家系がどうのとか何系列だとかには、まったくとんちゃくない、ただのラーメン好き。
ただオヤジは若かりし頃、すすきののラーメン横町を一晩で6軒ハシゴした大喰らいだ。

本日のラーメン屋さんは、普通でもかなりの量があるとのこと。
オヤジでも中盛りでいいんじゃないか、という先生の言葉に従うことにする。
11時半過ぎ、店の前まで来てびっくり。
もうすでに人が並んでいる。

画像の表示「大黒屋本舗」

しょうがないので最後尾に並び、待つこと30分ほど、ようやく店に入れた。
4人掛けのテーブルが2卓とカウンターが6席、というこじんまりした店内。
並んでいる時に店員さんから食券をどうぞといわれ、すでに買っているので話は早い、席についてほどなくして注文の麺が出てきた。
「おちょこくん」は普通の中華そば、「ヒトリモン」先生とかあちゃんは普通盛りそば、オヤジは特盛りそば。
ここの盛りそばとは、つけ麺のこと。
中太麺がこれでもかとばかりに丼から盛上がっている。
池袋の「大勝軒」のようなタイプだ。
味も鰹出汁がきいて濃厚だが、ほのかにゆずの香りがスープにあって、うまい。
麺をどんどん汁の中につけ込み、すする。

どうぞお好みで酢や七味などを入れてください、とメニューにうたってあり、そういうところも気が利いている。
店員さんもお冷やを入れてくれたり、なかなか感じがいい。
しかし、特盛りそばは量が半端じゃなく多いため、途中で汁が冷めてしまうという欠点がある。
「おちょこくん」の中華そばも、海苔やチャーシューや玉子が満載で、スープが見えないほど麺も盛上がっているため、そうとう食べにくそう。
ちょっと味見をさせてもらったら、つけ麺のスープとは味が違うが、つけ麺の方がうまい。

食べ終わった後の汁にスープを足してくれるというので、お願いして出てきたものをみると、さっきより汁の量が減っていた。
なんで?
店内にいい感じでエアコンがかかっていたので、スープを飲み終えても汗みどろにはならなかった。
でも実は、汗まみれになって火傷しそうな熱いラーメンをすするのが好きなのだ。
つけ麺ではその欲求は満たされない。
なぜあの汁の中に麺を入れたラーメンがないんだろう。
中華そばよりも断然その方がうまいし、汗もかけるのに・・・。

急激にふくれた腹をかかえて、我々麺食い隊は店を後にしたのである。
ちなみにこの店は、昼と夜は麺も味も違うのだそうだ。
夜はもっと麺が太くて、味も濃厚みたいだ。
それはちょっと食べてみたいかな。
恵比寿の生ビールがあったけれど、のんびりビールを飲んで、という雰囲気ではないなぁ。
並んでなけりゃそうしたいのはやまやまだが、あの麺の量を食べるとなると、ビールも1杯でたくさんだろう。
ほどほどの量で、ラーメンライスか、ラーメン餃子がやっぱり好きなのである。
残念。

16:17:02 | mogmas | | TrackBacks