June 12, 2006

クジラをやっつけてやる!

イワシが高級魚の仲間入りする世の中が来ようとは思わなかった。
バカ高い料金を払って、高級イワシ料理を食べる気にはなれない。
このイワシ・バブルの原因の一つに、クジラの数が増えたことがあるらしい。
目先だけの欧米人がクジラを甘やかすからこうなったのだ。
クジラたちはあのでかい躯を維持するために、大量のエサを食べなければならない。
たとえばザトウクジラの補食、バブル・ネット・フィーディングは、海中のクジラが鼻から息を噴き出しながら円を描いて泳ぎ、バブル(泡)となって立ち上り形成された円筒形のバブル・ネット(泡の網)の中に、獲物の小魚の群が閉じ込められる。
それをめがけてクジラは、大口開けて一気に浮上し、海水ごと獲物を飲み込むのだ。
この豪快な“狩り”で何十匹、何百匹の小魚が餌食になるのだろう。
個体数が増えてくれば、獲物の量が減ってくるのは道理だ。
乱獲ではなく、自然の摂理に従って捕獲することのどこが悪いのだ。

油だけとってポイポイ捨てるような連中に、伝統の食文化をとやかく言われる筋合いはない。
可愛い、知能が高いからといって食わないのなら、他の家畜すべてを愚弄したことになりはしないか。
だからBSEのような問題も起こるのではないか。
愛と尊厳をもって、残さず平らげるのが人としての努めではないか。

そう、愛と尊厳と過去の郷愁と食い気により、クジラを食べたくなったオヤジは、取って置きの缶詰めを食べることにしたのである。
画像の表示「鯨の大和煮」
あけぼの缶詰めでお馴染みの株式会社ニチロによりますと、使用したミンク鯨は世界で100万頭以上生息しており、国際捕鯨取締条約に基づいて財団法人日本鯨類研究所が実施した捕獲調査の副産物であり、捕獲海域は、南氷洋(WAO)、北西太平洋(WNP)だとのこと。

画像の表示なんて懐かしいお味だこと。
ついでに下関名物「クジラカレー」も頂いちゃいました。
これでおそらく数百匹のイワシが難を逃れて、人様の胃袋に収まるかもしれない。
いずれにしてもイワシは生を全うすることができないのだ。
だって、魚へんに弱いと書いて「鰯」なんだから、弱肉強食は自然界の掟、しょうがないやね。
まあ、どっちにしても、イワシが食いたいか、クジラを食いたいかは、未来の若者にかかっているんだな。
柔っこいものばかり食べて、顎のとがった醤油顔、殿様顔にならないように、でっかい肴や、ちっちゃい魚をせっせと食べませう。

09:59:00 | mogmas | | TrackBacks