July 11, 2006

フライト・プラン


「予告編とは全然ちがう」らしいと、Aさんが言うので、それ以来一週間レンタルになる日を待ちわびていた。
オヤジも劇場で予告編を見て、「ジョディ・フォスター」(ええい、以下、ジョディ子と呼ぶ)の“戦う”凛々しい姿をスクリーンで見たかったのだが、上映期間との折り合いがつかず、つい見逃していた。
本日TUTAYAさんで、一週間レンタルではないのに、魔が差した。

「インサイド・マン」のときの「ジョディ子」とどっちが好きと訊かれれば、躊躇なく「フライト・プラン」の「ジョディ子」と答える。
傷つき、一途に、信念を曲げない「ジョディ子」は、鼻が少々高くて接吻しずらいことを除けば、オヤジの趣味である。
派手に2丁拳銃で撃ちまくらなくても、舞うように相手を叩きのめす「ジョヴォ子」のような技を使わなくても、彼女はいつも戦う女なのである。
「ジョヴォ子」のようにウルトラ中途半端な「母性」をひけらかさなくても、「ジョディ子」はどっしりとした「母」を演じられるのだ。

しかし、この作品が好きかどうかと訊かれれば、躊躇なく「嫌い」と答える。
「母性」の塊となって、「グランド・ホテル」形式の「巨大旅客機」という密室の舞台設定の中を駆けずり回る「ジョディ子」は、後半の見え見えになる(あくまでオヤジにとっては)展開のお粗末さのために、「ジョディ子」の「ジョディ子」のための「ジョディ子」の映画になってしまうのだ。
それでも、オヤジ以上に「ジョディ子」マニアだったら耐えられるかもしれないが、ビールや焼酎や、「バーバーくん」のお引っ越しのせいのためでなく、3度もアクビを漏らしてしまった。

ネタバレかどうかはご本人次第だが、言ってみれば、「ダイ・ハード」と「フォー・ガットン」の良いとこ取りで、大団円で“涙”する映画とはほど遠い。
ただし、超常現象や、霊現象のたぐいはございません。
素直に映画を見る人のみ、「ジョディ子」に共感できるかもしれません。
劇場で見なくても、一週間レンタルでも、充分な作品だと思います。
まあ、「ジョディ子」ファンは別ですが・・・。
DVDの特典映像で、最近人気のアメリカのテレビシリーズ「LOST」が付いているので、そっちが見たい人にはお得だね。

11:15:00 | mogmas | | TrackBacks