July 14, 2006

お引っ越し

  
我がモグランポの常連さん方の、お引っ越しが相次いでいる。
先陣を切ったのが、当店が開店して数年後に顔を出した「クロダ」くんだ。
彼は北海道出身の「オタク」の1人で、当時20歳そこそこだったのに、オヤジや伝説の男「ウッチー」を相手に一歩も引けを取らず、昔のこともなんでもよく知っている男で、モグランポの歴史を語れる1人でもある。
紆余曲折いろいろあって、今まで住んでいた千住のアパートを仲間に託し、彼はオヤジの住まいの近くの安アパートに越してきた。
勤めているお茶の水の会社まで自転車通勤し、風呂なしアパートの貧乏暮らしを1年前に始めていたら、「銭形金太郎」に文句なしに紹介したのに、残念である。
今夜早めに店仕舞したので、夕飯をまだ食べていない“若きウエテル”「クロダ」くんとともに、「最後の砦」に久々に寄った。
貧乏暮らしに備えてか、はたまた若気の至りでいろいろあったのか、彼はチェーンスモークに近い喫煙を止めていた。
よろしい、いい心がけだ。
男ヤモメのタバコ吸いの部屋は、靴下の臭いと合わさって、えも言われぬ納豆臭が立ちこめ、若い婦女子が立ち入れない魔窟となり、彼女いない歴を重ねるだけなのである。
ガンバレ「クロダ」くん、清貧の志はいつかきっと報われるであろう。

続いては「バーバーくん」だ。
会社の寮で後輩たちと男やもめの悶々生活を過し、職場まで雨の日も炎天下の日も自転車で通った「刈り魔王」が、ついに「リベリオン」となって一人暮らしを始めた。
新たな住まいはモグランポにも近く、二部屋で風呂付きの穴場物件だ。
これで心置きなく、あんなことやこんなことも、○○さんにゴールを決めることも可能になった。
引っ越し当日、彼は汗だけは人一倍かいているが、新居へのビジョンに欠け、親切に手伝いにきてくれた「おちょこくん」や「ヨウコ」ちゃんに完全にリードされている有様で、やはり初めての一人暮らしは「昭和の酔っぱらい」をも緊張させるのかとおかしかった。
ガンバレ「バーバーくん」、部屋に取り憑いた自縛霊やら悪霊の数々と酒を酌み交わす根性で、まめにお掃除しましょうね。

さて、あとに控えるは、AMくん一家。
熱い盛りだけれど、無事引っ越しを終えて、冷えたビールを飲みにきてください。
奥さんも運転して帰る心配がなくなって、心置きなく飲めるでしょう。
「ヨシくん」オジさんはまってるよー。

やっぱり、這ってでも帰れる距離ってのはいいことですな。
実際、街中を這いずっている酔っぱらいを見かけたことはないんだけど、いつか戯れにやってみようかな・・・。

10:33:00 | mogmas | | TrackBacks