July 16, 2006

M:i:III


トムさんのトムさんによる、トムさんのための映画の第三弾は、スローモーションでくるくる回ったり、白い鳩が飛んだりはしないが、これでもかこれでもかと超絶アクションてんこ盛りの、お腹がいっぱいになる仕上がりであった。
前作のジョン・ウー監督のときは、トムさんカッチョイイ〜と思ったものだが、今回はどうしたわけか、カッチョイイ〜とは感じなかった。
トム・クルーズ法案が可決されたせいか、あまりのセレブぶりに「何億ももらえるんなら、ワイヤー1本でビルの上から吊るされるぐらいワシだってやってやらぁ」と、秘かに思う御仁も多いのではなかろうか。
オヤジの好きだった「スパイ大作戦」は、トムさんのおかげですごい超大作映画になりはしたが、アクションが派手になればなるほどお話の方はしょぼいものになっていって、トムさんのキャラクター映画に収まってしまうのだった。

それでも、シネコンの前から5列目の中央で観賞したら、その音の迫力に久々に感動した。
ドイツでのミッションで、仲間を救出したトムさんご一行は、ヘリコプターに乗り込み脱出。すぐに追っ手が現れ、ヘリ・チェイスとなる。
風力発電のプロペラが林立する中を、ミサイルをよけ、ヘリは飛び交い、ヘリの中では仲間が虫の息、あっちもこっちもどうにもならん状況。
スレスレでかわしたミサイルは風力発電の柱に命中、真っ二つに折れた柱は、プロペラごと地表に激突する。
その轟音が、音圧と振動になって観客席を襲う。
いやいや、この臨場感は劇場でないとなかなか味わえませんな。
また、悪者を護送中、橋の上で敵のミサイル攻撃を受ける、予告編でもおなじみのシーンも期待を裏切らず、その他ボカスカいろんなものを破壊し、ミッションを遂行するトムさんなのである。

あれ、この正義と恋人のために破壊を屁とも思わないミッションは、どこかで見覚えがあるぞ。
そうだ、「チームアメリカ」ではないか。
IMFという組織は、ひょっとすると「チームアメリカ」の前組織なのかもしれない。
そうかぁ、実写版の「チームアメリカ」をトムさんは目指したんだ。
次回は日本を舞台にするようなことを、リップサービスかもしれないがトムさんはおっしゃった。
それならぜひ、悪の将軍様を引きずり出し、テポドンやら、テンドンをやっつけて頂きたいものだ。
もしそうなったら「M:i:4」でなくていいから、「トム・クルーズinチームアメリカ」にしてほしい。
ぜったい劇場に見に行っちゃうもんね。

11:58:00 | mogmas | | TrackBacks