July 26, 2006

国からお金を頂くということ

  
「障害基礎年金受給者の皆様へお知らせ」という書類が足立社会保険事務所・年金給付課から送られてきたのは、7月に入ってからだと思う。
書面に「7月1日に皆様へお送りする予定・・・」と書いてあるからだ。
だが医師から診断書をもらい、提出する期限は7月31日までで、書面上でも「短い期間で・・・」と述べているように,実に余裕のない、タイトな期間だ。
身体の障害をお持ちの方や、高齢の方は、雨の中本当に大変なことだと思う。
「期限までに提出されないときは、年金の支払いが一時止りますので、ご注意下さい」と脅し文句まで書いてあるので、不自由な身体を押して出かけなくてはならない。
だが医者もすぐには書類を書いてくれないから、後日また出直すという二度手間、三度手間になる。
しかも今まで掛かり付けてわかっていることなのに、ささっと記入してハンコを付くだけで、数千円の金を取られるのだ。

小僧宛に来たこの書類を当然のように開封し、必要な手続きを取っているわけだが,
社会保険事務所側では、送付する相手が身体障害者なのか、知的障害者なのかの把握はできていないらしい。
同封の書類の「お問い合わせ先」や提出先が異なるのも腑に落ちないし、東京都が発行した療育手帳、いわゆる「愛の手帳」との連携は全くとれていないようだ。
小僧本人に「この書類をあの医者に預けて書いてもらって,また取りに行って役所のその課に出して」と教えれば出来ないことはないだろうが,自ら書面の内容を読み、必要な手続きを行うのは無理に等しい。
書面の言葉尻は慇懃だが、まことに“お役所的な”いけ好かない文面だ。

折角の休みではあったが,朝早く起きて(もちろんオヤジ的にはだ)鷺宮の医院まで書類を取りに行き,8400円支払った。
その日の内にケリを付けてしまいたかったので、千住まで戻り車に乗り換え,とても便利な場所へお移りになった足立区役所まで飛ばした。
係の男性が「ふん、ふん」と書類に目を通し,「この方の場合はこれで大丈夫ですね」と、わずか1分でことは終わった。
おいおい、今はインターネットとか,メールとか,いろいろ回答手段があるじゃないか。
紙と時間の手間をかけるなら,返信用封筒ぐらい同封してくれてもいいんじゃないかい。
これで国から頂く障害年金は,小僧が1人で食っていくことは到底無理な額だ。
まあ、年金屋さんの懐具合と制度はガタガタだから、文句を言うつもりは毛頭ありません。
でも、なんだかすっきりしない。

近い将来、脳神経内科や外科、量子コンピューターやらナノテクノロジー、バイオ技術が飛躍的に進歩して,奇跡のように障害が治る時代が来るのならともかく,今の時点では障害を受け入れる他ない。
しかし、オヤジもかあちゃんも小僧の障害をハンデだとは思っていない。
彼は今まで一度たりとも「怒り」というものを発露したことがないし,妬んだり、憎むということを知らず,純粋この上ない。
これは崇高な個性だと思っている。
日本全国の県名も答えられないようなボンクラ学生よりずっと優秀だし,ニュース大好きで物知りだ。
そもそもモグランポのロゴデザインの原案者であり命名者で、この9年間毎週お好み焼きを食べて批評してくれるただ1人のファンなのだ。
ファンが望むかぎりは、コテが折れ、力尽きるまで、鉄板に火を入れ続けるつもりだ。

あ、でも明日も明後日もお休みですね。
こらまた、失礼いたしました。

10:05:00 | mogmas | | TrackBacks