September 14, 2006

セカンド・パールハーバー

  
9・11の夜。
とりあえず、浜松町の貿易センタービルも横浜ランドマークタワーも、無事でなにより。
ブッシュの支持率は著しく下降し、ブレアはやがて退陣し、コイズミくんはあとくされを残したままおさらばだ。

5年前のあの日、店はヒマヒマちゃんでそろそろ店仕舞いかなと、トツカくんとのんびり話をしていたら、テレビを見ていたかあちゃんに呼ばれて、その臨時ニュースと衝撃の映像を目の当たりにした。
何度繰り返し見ても、非現実的な異常さに興奮し、えもいわれぬ恐怖と怒りがこみ上げてきた。
しかし一方で、とても不謹慎なことだが、特撮などに係わる人には実に興味深い貴重な映像だと思った。
飛行機の激突の瞬間もすさまじかったが、ビルが倒壊するところでは、「解体」という言葉が無意識に浮かんだ。
対岸の悲劇、お茶の間で見るスペクタクル。
本土を一度も攻撃されたことのない新しい国、世界の警察たらんとする倣岸な国、アメリカ帝国の無防備さがテロの一撃で明らかになった一瞬だった。

あれから5年。
一部の人はこの同時多発テロを仕組まれたもの、アメリカの自作自演、軍産複合体の陰謀、第二のパール・ハーバーと疑い、様々な検証や証拠を探し出しているようだ。
以前テレビで、ペンタゴンに突っ込んだ飛行機は無人の無線操縦機で、監視カメラや現場の状況などから鑑み、WTCに便乗したテロもどきだった、というのを見て、なるほどありそうな話だと思った。

先日「週刊ポスト」でベンジャミン・フルフォードという人が書いた「9・11テロ5年目の真実/この新証拠10を見よ!」という記事を読んだ。
それによると、9・11はブッシュ政権の命脈を握る軍産複合体と石油産業とが、政府に圧力をかけて起こした作られたテロ=陰謀だったというのだ。

その10の証拠とは、
1、WTC崩壊直前の「閃光」「爆煙」「爆発音」
2、パンケーキ現象は起きていない。
3、専門家が発見した爆破の痕跡。
4、灼熱の火災現場で助けを求める女性。
5、鉄骨を溶かした真犯人。
6、航空機に装着された「筒状の物体」
7、WTC所有者の「ビルは解体された」証言。
8、第7ビルの崩壊速度。
9、ペンタゴンが公表した「衝突写真」は不明点だらけ。
10、テロを予言していた文章とポスター。

すごく興味深く読んだが、どこかUFOやエイリアン情報を軍が隠蔽しているといったおなじみの記事を連想してしまう。
たしかに、5年前になんとなく感じたビルの「解体」という感想を裏付けるような“証拠”は提示されているし、ペンタゴンの被害状況は不自然だと思う。
だが、軍事予算を増やし新防衛システムの開発を国民に納得させるための自作自演であれだけのことをやったとは、もうひとつ頷けない。

しかし、、、、、!
アイゼンハワーが事前に真珠湾攻撃を承知していたということは多分事実だろうし、入念に逃げ場をないようにしてナパーム弾を落としまくった「東京大空襲」や、実験の成果を試したいがために、種類の違う爆弾を広島・長崎に平気で落とした国だ。
“神の名において”という正義のうたい文句を実にたくみに使い分ける国だ。
週刊誌の与太話と片付けられないものも確かにある。

アジアの片隅のさらに隅の千住に生息するオヤジの理解を超えるお話を解決しようと思ったら、あの連中に出動してもらうしかない。
「チーム・アメリカ」だ。
ブッシュと将軍様の横っ面を張り飛ばし、アラブ人を“袋頭”と呼び、マイケル・ムーアを爆殺する連中なら、手段を選ばない問題解決法を編み出すことだろう。
そうなりゃ、逃げ腰のコイズミくんも、一見物腰柔らかそうで実は右向け右のアベちゃんも、一刀両断にしてくれるだろう。

次回作の資金の足しになればという願いを込めて、「サウスパーク・無修正版」のDVDを買ってしまった。
ま、995円だったから、あんまり役にはたたないかもしれないけれど・・・。

14:44:34 | mogmas | | TrackBacks