October 11, 2007

詰め込みおばさんの秘技


かあちゃんの買い物に付き合って、丸井の地下をウロウロした。

肉屋でウインナーの詰め放題500円をやっていて、オジサンやオバサンが群がっていた。
じぃ〜っと見ていたら、
「やってみたいの?」
とかあちゃんに見すかされ、子供のようにうなずいた。
レジのお姉さんにワンコインを手渡し、縦20センチ、横15センチほどのマチのない透明なビニール袋を持ち、片手だけビニール手袋を着けて、群がる人を掻き分けてウインナーの前に立った。
無造作に詰め込むオヤジの背後で
「チッ、素人め」
というようにかあちゃんが、見てられんわいと首を振り、ビニール袋をオヤジの手から奪い取った。
ビーッ、選手交代であります。

ニヤリと頷いたかあちゃん、ビニール袋を左右に引っ張って伸ばし、強引に容量を増やす荒技にでた。
さらに縦方向にも引っ張り、もとの袋より20〜30%ほども容量が増加した中に、ガッシ、ガッシとウインナーを詰め込んでいく。

これは非合法なのか、主婦の知恵なのか、オロオロするオヤジはレジのお姉さんを見るが、こんなことは日常茶飯事なのか、無表情で動じていなかった。

やがて袋は詰め込まれたウインナーでパンパンに膨れ上がった。
大ものを釣り上げた漁師のように、ウインナーの袋を掲げて意気揚々とかあちゃんが引き上げる。
オヤジは尻尾をパタパタ振って出迎える犬のように獲物を受け取った。

恐るべし、おばさんの荒技。
詰め込みの秘技、とくと拝見いたしました。

でも、それだけでもうちょっとお腹いっぱいになっちゃった感じであります。
トホホ…。





18:38:11 | mogmas | | TrackBacks