May 01, 2007

リセット

  
林檎娘がまだ暴走をやめない。
肝心なところで強制スリープしてしまい、しかたなくシステム終了してはじめからやり直すという繰り返し。
ちっとも仕事が進まないことにイラッとしていたら、自分の身体の方まで調子が悪くなってしまった。
肩がバリバリ、目はショボショボ、胃が重く、だるい。
それでもだいたい夕方から調子は戻ってきて、深夜には元気一杯になるのが常だったが、今夜はだめだ。
お掃除ビールをやっと一杯飲み、仕事が片付いたのは午前0時を回っていた。
もう何もしたくない。
風呂に入ってとっとと寝てしまおう。

しかし、ヌルい湯に浸かっていたらコテッと寝てしまい、気がついたら1時間も入っていた。
溺死しなかったのは運がいいが、油断してはいけない。
ふと龍馬の、通称「きんたまの手紙」を思い出す。

「扨もさても人間の一世ハ  がてんの行ぬハ  元よりの事、  うんのわるいものハ  ふろよりいでんとして、 きんたまをつめわりて  死ぬるものあり。」

文久3年3月20日、姉の乙女宛に出した手紙の一節。
運が良いか悪いかは、風呂から無事に出るまでわからんぜよ。
半世紀も生きていると、何がおこっても不思議じゃないが、浴槽を乗り越えかけた素っ裸のオヤジの死に様は、とても無様ぜよ。

注意深く浴槽から抜け出し、細心の注意を払い色んなところを洗い、無事風呂場から生還して時計を見ると、はや午前2時半。
足の裏と肩と腰にサロンパスを張りつけ、アリナミンEXを飲んで寝た。

翌朝、5時に目が覚めてしまった。
もう眠れない。
完全に身体はリセットされている。
おっかさん、丈夫な身体をありがとう。
腹の虫も元気に鳴いている。
じつに久しぶりに朝食を食べる。
トーストとコーヒー。
たまった新聞を片っ端から読み、市場へ買い出しにGO。
仕込みを昼前に終え、銀行とTUTAYAに行き、お米屋さんのおばあちゃんに干し柿をもらい、振ってきた雨の中をバイクで家に戻り、ばあさんの昼飯をつくり、林檎娘を起動。
おお、今のところ問題なし。
オヤジも林檎もなんとかリセットされている。

明日の水曜日は営業ぜよ。
へたばってはいられんぜよ。


 

13:42:42 | mogmas | | TrackBacks