June 10, 2007

ちょっと切ないこと

  
千住市場のタコ屋でお金を払うさい、1万円に小銭を足して帳場のおじさんに出した。
すると、おじさんちょっと戸惑い、お釣りを暗算できず「あれ、ちくしょうめ」と自分に毒突いて、ようやっとお釣りを渡してくれた。
「まいっちゃうな。これしきパッと計算できないようじゃ。次回来たときにゃ、オレいないかもしれないよ」
と笑うおじさんの顔を見て、オヤジもハッと気づいた。
「あの、うちの店に時々来てくれるテイクアウトのお客さんに、すごく似ている人がいるんですけど・・・」
「・・・あ、それ、オレじゃない ? 」
「やっぱり。似てる人だなぁと思ったんだけど、すいません」
「いやぁ、オレもあんたがモグランポの人だよなぁと思いいながらも、バンダナかぶってるんで、なんか違うかなぁと思っちゃってさ」
と、ふたりで笑ってしまった。
「おたがい歳はとりたくないやね」
と言われてうなずいたものの、このおじさんはオヤジより7つ8つ、へたすりゃ10歳は上の年齢だ。
ちょっと切ない、朝8時半。

さらに市場の中を行くと、お茶や海苔の専門店で、お好み焼の仕上げにかけている四万十川の「島田海苔」を仕入れている商店のシャッターが下りて、張り紙がしてあった。

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「社員一同高齢の為」という理由で閉店かぁ・・・、切ないなぁ。
確かにおじいちゃん、おばあちゃんといった年齢の人たちばかりだったけど、後継者はいなかったんですなぁ。
我がモグランポに置き換えて考えると、身につまされるなぁ。
いつの日か、こんな張り紙をして店を閉める日が来るのだろうか。

嗚呼、朝っぱらから、切ないなぁ・・・・。

15:24:00 | mogmas | | TrackBacks