June 13, 2007

甘〜いマスクの美らオヤジ

  
「とにかくアンタ、だまされたと思ってやってみなよ。まぁったく、ぶったまげちゃうんだよ、ほんと」
口角沫をとばす勢いの茨城弁で、千住市場のおっちゃんがまくしたてる。
売り場の一角に「沖縄フェア」となかなか達筆な筆文字のポップを貼り付け、ゴーヤーやウコン、シークァサーなどに黒糖を合わせたキャンディやらなにやら、沖縄っぽいものを並べて売っている。
あんまりおっちゃんが熱心に売り込むので、ついつい買ってしまった。

キャンディは常連さんにあげたのだが、「島人ぬ恋人」という微粒黒糖は自宅に持って帰って、試してみることにした。
画像の表示袋の裏側にこう能書きがあった。

『黒糖パックでチュラ肌を ! 』
◎黒糖パックの作り方
  1、適量を容器に入れ、水かお湯でペースト状にします。
  2、お好みにより蜂蜜、レモン、又はキュウイなどを入れます。
  3、顔全体に満遍なくパックし、15分くらいしてぬるま湯で洗い流します。
  4、お手持ちの保湿ローションでお肌を整えます。週1、2回のパックで化粧ののりがびっくりするほど際立ちます。

手遅れだと思うが、かあちゃんが「美らさん」に化けるわずかな期待にかけてみることにして、黒糖をペースト状に溶いた。
「さあ、塗りたくるから顔を出せ」
というと、
「そぎゃんとば、せんたい ! 」
ベタベタの熊本弁で断固拒否されてしまった。

では仕方がない。
自らのご面相で試してみることにしよう。
塗りたくった。

画像の表示 ハイサ、オジサン、ハイサ、オジサン・・・・うわっ、おまえはサンドマンか !

甘〜い、甘〜い黒糖が滴ってくる。
「どこにも動けんばい」
と泣き言をいうと、かあちゃんすかさずティッシュを貼付けた。
で、もっと怪しいご面相に。

画像の表示 おまえは出来損ないのミイラ男か !

これで15分。
あ〜、美しくなるのって切ない。
砂糖水を舐めるような感じで洗い流すと、おっ、なんとなく肌がツルツルしているぞ。
かあちゃんにも触らせると
「ほんとだ」とご納得。
ホッホッホッ、今日からワテクシは美らオヤジですのよ。
うそだと思ったら、いますぐあなたも沖縄の黒糖を顔に塗りたくるがよろしい。
ありがたや、ウチナンチュの知恵。



10:20:00 | mogmas | | TrackBacks