July 16, 2007

月影兵庫に憧れて

  
テレビ朝日は、NETの頃から続いていた時代劇枠をなくしゃうんだって。
その最後を飾る時代劇は、「松方弘樹が」お父ちゃんのはまり役を演ずる「素浪人月影兵庫」だと。
まあ、親子だから顔は似てるけどサ、殺陣の方はどうなのよ。
「月影兵庫」ならではの、あの長〜い刀を華麗に操つる「上段霞斬り」で、悪者をバッタバッタと斬ってくれるのかいな。
懐手で顎の先をポリポリ掻いたり、クルミを指に絡ませてゴリゴリやったり、「半の字、この馬鹿たれがっ ! 」と相棒「焼津の半次」を怒鳴り、子猫に怯えてへっぴり腰で逃げるのだろうか。
どうせリメイクなんだから、いっそのこと「素浪人花山大吉」や「素浪人天下泰平」なんかのいいとこ取りをしちゃってサ、おからが大好きで、シャックリをしたら瓢箪の酒を飲んで、鉄扇でバシッとやってくれてもいいんじゃないかな。

「月影兵庫」役もさることながら、「焼津の半次」役が魅せるかどうかがこの時代劇の要だ。
リメイク版の「小沢仁志」という役者をぜんぜん知らないが、「品川隆二」ほどの個性があるようには見えない。
コミカルで曲がったことが大嫌いな一本どっこの渡世人を、はたしてどこまでやってくれるのか、「松方=兵庫」とのからみをパンパンとテンポよくできるのか、と思ったら、初回には当の「品川隆二」が特別出演し、ナレーションも務めるのだという。
あーら、久々にHDレコーダーの出番になりそうだわいな。


元祖「月影兵庫」&「花山大吉」こと名優「近衛十四郎」の豪快で華麗な殺陣にすっかりまいった当時10際ぐらいのオヤジ少年は、「近衛十四郎」愛用の束の長い刀がどうしても欲しくなり、貯め込んだお年玉を握りしめ、親に内緒で浅草・六区を物色、拵えは違うものの束が比較的長く、重さも実刀と同じという「菊一文字」を1万5千円をはたいて買い求め、ドキドキしながら抱きかかえて家に帰ると、メチャクチャ叱られ「返してこい」と引っ叩かれても言うことをきかず、「武士の魂は手放さん」と頑張ったのだ。
そのおかげで、現在も「菊一文字」は手元にあり、何かの折にはちょくちょく持ち出して役に立っている。(けっして、人を斬っているわけではない)

フフン、久しぶりに着物を着て帯を締め、刀を差してみよう。
おっと、鉄扇とくるみも用意しなければ。
つまみはおからで、瓢箪から酒だ。
猫はいらん。
小僧にズラをかぶせて「旦那、うまくいきましたね」と練習させよう。
リメイク版でも主題歌は、北島のサブちゃんが歌ってくれればいいのになぁ。
これって、いわゆるコスプレか ・・・・・ ?

10:25:00 | mogmas | | TrackBacks