September 01, 2007

先生の生着替え

  
小学校時代のクラスメイトと、担任の先生が店へ来てくれた。
鼻たらしのションベンたれの悪ガキや、オカッパやおさげの女の子が、今やリッパなオジさんオバさんだ。
先生は当時大学を卒業したてで、チェックのミニスカートを颯爽ときめ、初めてのクラス担任に張り切っていた。
おやじ達とは13歳違いだというから、今年63歳になられたわけだ。
はぁ〜、時のたつのは早い。
しかし、オジさんオバさんになったかつての教え子の中に混じると、全然違和感なく、「ヒトリモン」の奥さんです、と言ってもいいくらいだ。

集まった10人中4人が男で、「「ヒトリモン」を筆頭にどいつもこいつも先生に手を焼かせた連中だ。
むろんオヤジはそいつらとは違い、とても良い子のおぼっちゃまだったから、先生を煩わせるようなことはなかった・・・と思う、たぶん。
悪ガキ代表格のジャイアンタイプの「「ヒトリモン」が、こともあろうに養護学校の教師になるなんて、まさに「どんだけ〜」なことだ。

久しぶりの小クラス会は盛上がり、2次会には、やはり教え子がやっている居酒屋へ流れ、そこもお開きになった頃、店を閉めたオヤジも合流して、半数の5人で3次会となった。
すでに「ヒトリモン」はいつものようにいい気持ちちゃんだ。
だが本日は泡盛が一滴も入っていないので、完全燃焼していないのはわかる。
取りあえず彼はそっちのけで、オヤジが思い出を披露する。

現在ではほんとうにあり得ないことだが、オヤジ達が小学校の6年生まで、体育の授業で体操着に着替えるのは、男子も女子も教室で一緒だった。
そればかりか、先生まで一緒に着替えていたのだ。
当時24、5歳ぐらいだった先生は、教壇の陰に隠れるようにして着替えていた。
オヤジの席は教壇の真ん前で、否応なくその光景が見えてしまうのだった。
「ヒトリモン」は体がでかかったので後ろの席だったが、もちろん彼もチェックしていたというし、男子のほとんどが盗み見していたのは間違いない。
当然先生も、いくつもの無邪気な(あるいはスケベな)視線を意識し、年頃の娘そのままに恥じらいながら生着替えをしていたのだ。
大人の女性の下着姿を初めて目の当りにしてときめいたのは、先生が最初だったように思う。

♪ 憧れ〜のあの人は 罪なことだよ先生 で〜きることなら 個人授業を受けてみたいよ あっあっあんあ〜ん ♪

だが、その話を女子は覚えていないというのだ。
自分達も「ヒトリモン」のような悪ガキにチェックされていたというのに。
嗚呼、昔は大らかだったなぁ。
陰険なスケベが少なかったのが幸いだったのかもしれないなぁ。
ま、なにはなくともみんな「反省期」を迎えられてよかったのだ。
先生、ありがとうございました。

がしかし、現職の教師はもうお休みになられている。
所かまわず毎度のようによく寝る男だ。
「こら、ヒトリモン、起きろ !  出張モグランポ・エスコートサービスのご利用ありがとうございま〜す。ただいまの料金は、543,000円となっておりま〜す」
むくっと起き上がるアーユルベータの胡麻油男。
そして、午前様の町を彼の手を取って連行するオヤジなのであった。

15:22:28 | mogmas | | TrackBacks