February 26, 2008

十三 やまもと


駅に下り立つ前から、オヤジの頭の中には、藤田まこと歌うところの名曲「十三のねえちゃん」がリフレインされていた。

あ、時々みてくれている「シゲちゃん」、「じゅうさん」でも「とみ」でもありませんよ。
十三と書いて「じゅうそう」ですからね。

「バカ、やっぱりおまえはションベンだな、ガッ、ハッ、ハッ」
こらこら、調子コクな「バーバーくん」。
キミはもう「auちゃん」にも忘れられた過去の男なんだから。
「やまもと」で微妙に反応するのはやめなさい。

えー、話をもどしましょう。

「やまもと」というのは、知る人ぞ知る「ねぎ焼き」の名店。
モグランポの「大阪ねぎ焼」は、この店に敬意を評してお手本にしたのだ。
で、10年経ってどうなっているかを、自らの目と舌で確認したくてやってきたのが、お父さんたちのパラダイス十三、というわけだ。

だが、こういうステキな町にあって、「やまもと」さんはしっかりそこに根ざして健在だった。
昔よりきれいに、おばちゃんとは言いがたいいい感じのお姉さんが焼いてくれる「ねぎ焼き」「とんぺい焼き」は、なんの奇をてらってもいず、直球勝負で旨い。

次々とやってくるお客さんも、なんの気負いもなく日常の食べ物として平らげていく。

新装モグランポのメニューに、ワンピースを埋めるヒントを「やまもと」さんは確実に与えてくれた。

あらためて、とても有意義なくいだおれだ。





01:26:26 | mogmas | | TrackBacks

February 25, 2008

西へ


駅に貼ってある映画「ライラの冒険」のポスターが、「イライラの暴言」と読めてしまう今日この頃。
明け方の夢の中で怒り狂って吐いたセリフ、
「安手のマンション数こなすような仕事してんじゃねーよ!」
が耳にこびりついている。
しかしそのせいでアドレナリンが出まくっているためか、目覚めはすこぶるよかった。

9時53分発の「のぞみ」に乗車する前に、忘れず崎陽軒のシュウマイを買った。
「ヤクルトはいいの?」
かあちゃんが言う。
「ヤクルトは卒業した。ケン・ワタナベとはちがう」
「そっか、子供の頃いっぱい飲んでたから、打たれ強いのね」
「御意」

西へ向かうのは3年前の「つま恋」以来で、さらに大阪へ行くのは10年前の開店以来のことだ。
予定していたこととはいえ、大阪行きが15日ほども伸びたのは、工事の大幅な遅れのせいだ。
“この怒り、はらさでおくものか…”

今回の大阪行きの目的は、道具屋筋のお好み焼専門店で、合羽橋にはない道具をさがすためと、10年経って本場のお好み事情がどれほど変わったかを肌で感じるためだ。
なんせ、10軒開店しては5軒つぶれるという、日本一の激戦区なのだ。
奢った東京の田舎者の鼻っ柱なんて、いともカンタンにへし折ってくれる刺激があるだろう。
“そらもうメッチャ楽しみやわぁ”

春一番が吹き荒れたおかげで空はきれいに晴れ渡り、富士山がくっきりと見える。
すでにかあちゃんは夢中の人になり、舟をこいでご機嫌ちゃんだ。
どれ、プリントアウトしておいた大阪のお店情報でもチェックしましょうかね。






11:37:32 | mogmas | | TrackBacks

February 16, 2008

街頭看板完成


カッティングシートを使い果たしてしまい、最後の1枚を残したまま店に運んで来た街頭看板に、できたてホカホカの「お好みだいにんぐ」のシールを貼って完成させた。
素人の製作としては、まあまあだろうと思う。

こうして着々とこちらの作業は片付いているのに、本日も店内・外には、業者の電動工具の音が響いているのである。

ハァ……。





15:24:45 | mogmas | | TrackBacks

February 13, 2008

とりあえずアタマはサッパリ


声のでかい、調子コキの床屋さんが仙台へ帰ってしまい、改装工事の遅れで怒り心頭に達する日々をおくるオヤジの髪は、校門の前で待ち構える先生にチェックされるほど耳にかぶさり、鬱陶しくてしかたがなかった。

そこで、仙台に帰った先代の「バーバーくん」から跡目を継いだ、「フリッパーくん」こと静岡出身の「シゲちゃん」に、少ないながらも鬱陶しい髪を刈ってもらうことにした。

朝一番で浅草へ。
本日も睡眠時間は4時間弱、肩はバリバリだが腹の虫は鳴いているというベストコンディション。
顔に蒸しタオルなんざのせられたら、まちがいなく5秒で撃沈だ。

その通りになった…。
「シゲちゃん」はマッサージが上手い。先代「バーバーくん」以上かもしれない。
身体がガタガタなのを思い知った。

2時間たっぷり、刈られて揉まれて剃られて、サッパリした。
あとの仕上げは、去年「反省紀」に頂いた浅草「まつり湯」のチケットを利用して、更なるリフレッシュとなるのである。

嗚呼、湯あがりの生ビールがぁぁぁ!
それが余計だって?
しかし、超天然「ヨウコリン」に言わせると、
「だって、お酒の入ってないオヤジなんて、アンコの入ってないアンマンみたいじゃないですかぁ」だそうだ。

フン、これでいいのだ!






16:58:10 | mogmas | | TrackBacks