January 12, 2008

秘密のakkoちゃん

  
新しくなるモグランポには、新しいメニューをいくつか考えている。
全部をいっせいにオープンと同時にやれればいいのだが、シッチャカメッチャカになることは目に見えているので、新しい環境に慣れたら、徐々にお披露目するつもりでいる。

他にない、オリジナルのメニューには、オリジナルのネーミングをつけなければ面白くないのだが、この名付けというのが一筋縄ではいかない。
ヘタな名前をつけたら、まるで見向きもされないということはすでに経験済みなので、モノは出来上がっているのにお披露目できない、ということは多々あった。

お勤め人時代は、外へ出て色々なものを見て、様々な考えの人と話をする機会が多かったから、ピーンとひらめいた事やアイデアを形にするのにも助言を受けられたけれど、近頃はとんとひらめかないし、かあちゃんとブレーンストーミングなんてやってても、いつのまにか話題は夕飯のことになっていたりして、年寄りが縁側でたわいもない世間話してるみたいな感じだ。
パソコンの前で孤軍奮闘していても、考えがどんどんずれてきてしまい、ついつい脱力系の音楽のお世話になってしまっていたりする。

今回の目玉のひとつで、それ専用のトレイまで自作しているお好み焼の、ネーミングさえ決まればあとの作業がはかどるというのに、寝ても覚めてもまったくいいネーミングが思いつかない
この10年間にメニューは8回更新して、今度の新メニューでVol.9になるのだが、これまでも「まんてんめし」のネーミングは「ナカッちゃん」に付けてもらったり、「とろキツネ」は女帝「Cちゃん」に、「ねばりがち」は「バーバーくん」のリクエストによって誕生したり、少なからずお客様からは有用な意見を頂いていた。
今回もどなたかいいひらめきの持ち主にお知恵を拝借できないものか・・・。

そんなことを考えていたら、タイミングよく「akkoちゃん」からお土産を持って来てくれるというメールがあった。
「akkoちゃん」というのは、元「とっくりさん」のことで、ガタイはちっちゃいが元気でノリのいい女性で、“業界”の荒波に揉まれているのでいろんな事を知っているし、彼女ならいいアイデアがあるかもしれない。
そういう下心をもって自宅にお招きしたのだが、千葉の実家の庭でもいだという柚子や落花生をお土産に戴いてしまって、「まあ、すまないねぇ。飲みなさい食べなさい」ということで酒盛りがはじまった。

しばし飲み食いした頃合いを見計らって、自作トレイにのせた“例のモノ”を彼女の前に置いてご意見を伺おうとしたら、開口一番「可愛いっ ! 」と、まったく想像だにしなかったドンピシャリのネーミングが飛び出した。
思わず手を打つオヤジとかあちゃん !
いやぁ、お見それしました「akkoちゃん」様々。
目からウロコ、棚からボタモチ、娘の感性や侮り難し。

それからはもう、トントンとアイデアがでてくるし、これでもう完成したも同然。
「嗚呼、ありがたやakko姫。どうぞ遠慮なくお飲みになって、お食べになって」
と調子にのって、飲めや、語れやで午前3時。
さすがにこれ以上はイカンということで、タクシーを拾えるところまでかあちゃんが姫をお送りした。

一つ難所を越えれば、道は開けてゆくものだ。
ありがとう「akkoちゃん」。
でも、オープンまでは詳しい内容は秘密でっせ。
そこんとこ、よろしく。




17:37:27 | mogmas | | TrackBacks