過去ログ倉庫

働くルンバ

店の工事は4日から再開した。

今までの入り口から扉1枚分奥に移動したところに新しい入り口ができ、壁が立って、外壁に杉板が張られている。

♪粋な黒塀♪になる予定だが、見ようによっては、今どきのコジャレた店に思われてしまうかもしれない。

店の前に立って職人さんの仕事を眺めていたら、蟒蛇の女帝「Cちゃん」が通りがかったので、先手を打ってその話をした。
さらに、女帝が酔っ払ってのたまいそうなセリフも。
「チッ、コジャレた店になっても、しょせんオヤジはコジャレてないからさ。フフン…」
そうです、ワタシがコジャレてないヘンなおじさんです。
ダッフンダァ！


工事が再開したというのに、オヤジはまだ本格的にエンジンがかかっていない。相変わらず夜は眠れず、昼間眠い、ぶったるんだような新年5日目である。

さすがに「バーバーくん」も最後の追い込みで、アパートの片付けに帰って行った。

かあちゃんはせっせと掃除機をかけているようだ。
呼んでも掃除機の音にかき消され、返事がない。
仕方ないので階段を上がって覗いたら、なんと誰もいずに、掃除機だけが仕事をしていた。
その掃除機は「バーバーくん」の置き土産、おもちゃのタカラ製のお掃除機ロボット「ルンバ」であった。
今じゃもっと性能のいいロボット掃除機がでているが、かあちゃんはいたくお気に入りで、「ルンバ」のためにモノをどけ、椅子をテーブルの上にあげ、ばあさんや小僧は遠巻きに「ルンバ」の仕事ぶりを見守るばかり。
新年5日目、我が家で一番の働き者は、お掃除機ロボット「ルンバ」くんなのでありました。