March 17, 2008

2日目のヨウコリン伝説


「今に見ていてください、知的でスリミーなワタシになってしまいますから」

モグランポの全メニュー制覇を宣言した直後、ワイングラスで「ステラ・ハーフ&ハーフ」を飲みながら「ヨウコリン」が言った。
このセリフは2,3年前から変わっていないし、未だ実現していないのだった。

2枚目のお好み焼に、今回から用意している4種類の「デスソース」のひとつ、最も辛いと思われる「アフターデスソース」を無造作に振りかけ、ミックスピザ焼の一片に齧りついた。

「あへぇぇぇ〜、かかかか、からい〜 !! 汗が湯水のごとく、あへぇぇぇ〜、新陳代謝〜」
「だから言ったじゃない、加減してかけなって」
「そ、そうなんですけど、ワタシってウッパチなところがありますもので、あへぇぇぇ〜」

注: 「ウッパチ」とは「ウッカリ八兵衛」のことで、うっかりミスをしでかしたときなど、額をピシッと叩いて「しまった、ウッパチしちまったい」と使うヨウコリン用語のひとつである。

顔を真っ赤にして、ヒィーヒィー飲物を飲む。

「熱ーい、身体が化学反応おこしてますよう。酸性とか、アルカリ性みたいな」
「キミはリトマス試験紙か。もうひとつあるでしょ、もうひとつ」

「ヒトリモン」先生がすかさず突っ込みを入れる。

「えー、知ってますよ。なんせ知的なワタシですから。酸性、アルカリ性・・・・・、えー・・・・・、もうひとつは・・・・・、水性 ? 」

一同爆笑。

「知性が邪魔をして、知っているんですけど、携帯電話とかからいろんな妨害電波が出て悪影響を及ぼして、ほら、電磁波とか放射能がワタシの周りに渦巻いているもんで」

今夜も「舌・好調」でボケまくる「ヨウコリン」なのである。
お祝いにと「ヒトリモン」先生が持って来た金粉入りの泡盛をワイングラスに注ぎ、うっとり見とれた。

「このコールドが、ワタシの体内を泳ぎまくるんですねぇ・・・・」
「ハイ、じゃ乾杯」

ニッコニコで勢いよくグラスをぶつけたら、「ヨウコリン」のワイングラスはびくともせず、「ヒトリモン」先生の手にした肉厚のロックグラスにヒビが入った。

「あ、あぁぁぁ〜、すみません。せっかくのお祝いなのに、なんてことを・・・、先生おケガはありませぬか ? 」

さすがの「ヒトリモン」先生も酔っぱらうこともできず、ひたすら「ヨウコリン」パワーに押しまくられてしまうのだった。

「まったくワタシったら、殿方のグラスを割ってしまうなんて、ああ、ほんとにすみません」

もはや笑うしかない反省期の殿方は、愛すべき天然ボケパワーがじつは大好きなのである。
もし「ヨウコリン」がスナックあたりで働いていたら、通ってしまうと思われる。

2日目にしてヘロヘロなオヤジとかあちゃんに、理屈抜きの笑いをもたらしてくれてた「ヨウコリン」に感謝。
でも「ヨウコリン」、帰り道には気をつけてほしい。
なんせアナタは「ウッパチ」な人ですから。









14:20:29 | mogmas | | TrackBacks