April 18, 2008
キルトにフンドシ
あーおもしろかった。
めったに体験できない一大イベントが終わって、気が抜けたような、心地よい疲れが全身に残り、頭の中にはまだ「Johnny B.Goode」と「ジョニーの子守唄」が流れている。
先日スコットランドご一行様がモグランポに来てくれた際に、噂通りの大酔っ払いぶりを披露した「ジョニー」のお父さん「バイロン」の後日談が笑える。
店を出てママから厳しく叱られた「バイロン」は、北千住の駅のホームで立ち止まり、電車には乗らないと言い出した。
なぜか「爆弾テロが待ち受けている」という妄想を抱いて、ごねたあげくようやく電車に乗ると、今度は日本の若い女性を見て、
「あれは女スパイだ。銃を持って狙っている」
などと言い、無事にホテルまで辿り着いたら、
「中にテロリストが待ち伏せている」
となかなか部屋に入らなかったらしい。
「バイロン」のお気に入りの嫁「ヒカル」ちゃんが笑いながら話してくれた。
「ヒカル」ちゃんの実家のある長野での結婚式当日。
司会を努めた「M・C バーバー」談。
緊張からか、しきりにタバコを吸う「バイロン」。
しかしシガレットではなくシガーが吸いたいとワガママを言い出し、気の利く調子コキ「M・C バーバー」は式場の人にハマキを売っている店を調べてもらい、田舎の温泉街になんとそれがあった。
「お前は頼りになるヤツだ」と手を握りしめて「バイロン」は大喜び、さっそく「M・C バーバー」が買いに行くと、
「ハマキ ? ウチにはありませんよ」
「さっき式場の方に調べてもらったんですが・・・」
「ああ、あれ、ハガキならありますけど」
「ハガキ ?! 」
ハガキとハマキ、つまらない小話のようなオチに、「バイロン」は落胆。
後日その話を聞いたオヤジが、
「ウチの若けぇもんが大変失礼しやした。つきましては、この調子コキがスコットランドへお邪魔した際には最上級のハバナ産をお持ちしやしょう」
と言うと、満面の笑みで両手を広げ天を仰ぎ、
「オオ〜、ハバナ !! 」
ハグハグされてしまったのであった。
じつに可愛い陽気な酔っ払い父ちゃんである。
しかし、ただの大馬鹿野郎の酔っ払いは掃いて捨てるほどいるが、真の酔っ払いは実は平素は大変真面目で誠実なのである。
世の東西それは変わらぬ事実だということを、「ジョニー」ファミリーを見ていて今回改めて感じた。
酔っ払い父ちゃんの「バイロン」も、素面の時ははとても真面目な気を使う男だ。
ベッドルームが10部屋もあるような邸宅に住んでいて、事業も成功しているというし、初めて来た日本でハメを外すことぐらいいいんじゃないかい ?
「ジョニー」ファミリー勢揃い。めったにお目にかかれない光景ですな。
さてさて、スコットランドの男性陣の正装、「キルト」の下は基本的にスッポンポンなのだそうな。
しかし、“暴れん坊将軍”が鬱陶しかったりするため、最近ではアンダーウェアを穿いていることが多いらしい。
まあでも伝統衣装の下に、今風のパンツじゃぁ味気ない。
ということで、我が日本の伝統のアンダーウェアを身につけてもらい、スコットランドと日本のコラボレーションと洒落ようと、この日のためにかあちゃんがせっせと手作りした和柄のフンドシちゃんを、キルトを身につけた全員分用意したのだ。
しかし結婚式やパーティのときはさすがにフンドシを着けましょうとも言えず、パーティの後の二次会、上野の「HUB」に場所を移して作戦は実行された。
to be continue・・・・・
15:30:44 |
mogmas |
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