May 20, 2008

台風4号 VS 晴れ男


露天風呂から上がったら、バケツをひっくり返したような雨が降ってきた。

雨は一晩中降り続け、朝になっても止む気配がない。
どしゃ降りの露天風呂は「極楽」とは言い難いので、屋根のある露天風呂で眠気を覚まし、朝食のあと10時のチェックアウトまでノンビリした。

するとしだいに空が明るくなってきて、雨も細かくなりだした。

本日はバスで草津に向かう。
雨だと行動範囲がせまくなるから、昼までには上がってほしいと願っていたのが、天の神様に通じたのか、はたまた北欧神話のトールかXマンのストームのような力を、この晴れ男のオヤジが行使したのか、雨はどんどん勢力を弱め、少々の道のりなら傘もいらないぐらいだ。

もっともオヤジだけ、はなから傘など持って来なかったのだが。

路線バスに乗り草津へ向かう。
途中の白根山は濃霧で景色は見えないが、雨は止んでいた。気温はぐっと低く、雪はいたるところに残り、さながら冬山の様相だ。

バスはゆっくりと山を下って行くと、霧は晴れ、なんと、青空からお日様が顔を出しているではないか!

台風4号は、オヤジ様ご一行に尻尾を巻いて逃げて行ったようだ。

晴れ男完全勝利!
どうだ「ヒトリモン」、恐れ入ったか日本一ちっちゃい「雨女」よ!

やっぱ旅には晴れ男。
一家にひとり晴れ男。
ご用命はモグランポまで。

では、草津の湯を満喫するぞぉ!


17:18:04 | mogmas | | TrackBacks

泉堅さん、ごめんなさい


万座温泉ホテル・日進館のウリのひとつに、毎晩楽しい無料のフロアショーと無料宿泊券の当たる抽選会がある。
これは、ま・ご・わ・や・さ・し・い夕食の後のお楽しみなのである。

この宿のオーナーであり、にこやかな女将さんの旦那さんでもあり、エンターテナーでもある「泉堅」さんの生ライブは泊まり客必見なのだ。

フロントロビーには椅子が並べられ、モニタースピーカーやスポットライトもセッティングされ、ショーの開幕を待ちわびた宿泊客が30分も前から席に陣取っている。

演歌好きのかあちゃんは、無料宿泊券欲しさに見る気満々だが、ぱあさんも小僧も“けっこうです”状態で動こうとしない。
オヤジは後学のためと、ネタ作りのために付き合う事にした。
ほんとうは、部屋で飲むつまみを売店で買いたかったのだ。
ロビーに置いてある「パワー・フォー・リビング」のパンフレットと、旧約聖書関連の書籍に違和感を感じていたが、なに“そんなの関係ない”、我はお湯とビールを求めるバッカスの僕、洗髪はすれども洗脳はされない愚か者だ。

♪ チャンチャチャーン ♪
ショーの開幕であります。
こんな山の上でも純白のスーツを着こなして登場した「泉堅」さん、男前であります。
いきなり日本語の「アベマリア」をかまし、続けて若大将の「君といつまでも」でおじちゃん、おばちゃんのハートをわしづかみ、「綾小路きみまろ」ばりのトークで小さな笑いを取る。

その時オヤジは突如ひらめいて、部屋に取って返しタオルと半天を持ってロビーに下りた。

ショーを見る宿泊客の間をすり抜け、ステージの裏を通り、熱唱する「泉堅」さんの傍らで、袖でにはけるポーズを決めて、玄関を出た。
だって、露天風呂に行くのにはそこを通るしかないんだもん。
何人かのおばさんの笑いを取ったのはご愛嬌。

宿から80メートルの距離にある「極楽湯」、思ったとおり貸し切りでござい、ヤッホー。
雨模様になってきたから星はみえないけど、露天風呂のライトの中に風に翻弄される湯気が、まるで生き物のように暴れまわり、湯に浸かる目を楽しませる。
山々は真の闇に包まれ、湯の落ちる音以外は静寂。
さすがの「泉堅」さんの歌声も、ここには響いてこないのだった。

貸し切りの「極楽湯」を堪能したい方は、ぜひショーの合間に。

「泉堅」さん、ごめんなさい。





10:03:35 | mogmas | | TrackBacks