June 13, 2008

から元気

  
長いこと休んでしまったから、ほんとうなら水曜の定休日を返上して営業してもいいくらいだが、「休める時に休みなさい」と誰もが言うので、ありがたく休むことにした。

悪夢も見ずに起きた朝は曇り空だったが、そういえばずいぶん車のエンジンをかけていないことに気づき、思い出した時にやってしまうのが一番と駐車場へ向かった。
もう2ヶ月半くらい車に乗っていなかったが、エンジンは一発でかかり、そのまま洗車場へ走った。

埃だらけの車を洗っていたら陽が出てきて、濡れた車を拭く頃には体が汗ばんできた。
久しぶりにピカピカになった車を出し、途中でかあちゃんをピックアップして、ホームセンターを目指した。

何をする元気もなく眠れない毎日だったが、本だけは読んだ。
硬軟あわせて6冊ほど読んでしまい、今まで放ったらかしていた本も合わせて書棚にしまおうとして、今度は棚板がないことに気づき、それ用の板を買いに、ついでに店で必要なものも仕入れるつもりで、西新井のドイトに向かったのだ。

最近西新井のドイトは何でも屋のようになってしまい、米も売ってりゃお菓子も売ってるような塩梅だったが、最も我が家から近いD・I・Yだったし、沿線を走る完成した「日暮里・舎人ライナー」も見てみたかった。

幸い道路は空いていて、「日暮里・舎人ライナー」も見られたが、肝心のドイトは臨時休業で、なんだか改装しているようだった。
仕方がないので、次に近い竹の塚のホームピックへ行ってみることにした。

板を選び寸法通りにカットしてもらい、ついでに細かいものも買い、つづいて業務用品のスーパーへ回った。
料理で使う“さ・し・す・せ・そ”を全てと、その他必要なものを次から次へカゴに入れ、カートを満載にした。
この数週間、新しい酒を仕入れるという気持ちにはまったくならなかったが、ようやくその気が湧いてきて、何本か選んだ。
結果、かつてこの店で支払ったことがないほどの大枚を叩いて、大量の仕入れをした。
ストレス解消が、そのまま買い物の衝動となって出たような感じだ。
予感があったのか、お金を充分持って来ていたのでよかった。

店の近くのコイン駐車場へ車を止めて、段ボール箱4箱と袋に収めた食材などを、汗をかきかき往復して店に運んだ。
それが終わると自宅へ荷物を下ろし、車をしまい、さっそく棚板の取付けと本の収納に精出し、ついでに拭き掃除までして、もはや汗みどろ。

小僧を誘って近所の銭湯へ行き、充分汗を流し、体重を計ったら、やはり依然として5キロ減ったままだった。
だが理想はあと5キロの減量だ。
体が悪くて、衰弱して体重が落ちるのはまずいが、体調が戻ったら意識的にやってみるか。
ビンの牛乳を小僧と半分ずつ飲んだ。
これがささやかな幸せというものでありましょう。

だが、風呂上がりの火照った体に、冷えたビールが一番・・・・・・・と、悲しいかな思わなかった。
自宅用のビールも買っていないし、飲みたい衝動にもかられなかった。
おかしい。
やっぱり本調子ではないのだ。
一見元気そうでも、実はから元気なのだ。
ビールは健康のバロメーターだから、このバッカスの神の贈り物を飲みたいと思わないということは、つまりまだ体はダメダメちゃんということだ。
ため息・・・・・・・。

が、しかし、醸造酒がだめなら蒸留酒はどうだ ?
これ以上バッカスの神を背くのは、蟒蛇道に反するではないか。
というわけで、買って来たばかりの芋焼酎「種子島 金兵衛 無濾過」をいただくことに。
旨い。
ロックよりもお湯割がいける。

酒が旨いと感じられるのにホッとし、から元気のオヤジはお眠になった。
眠くなるということのうれしさよ。
悪夢をみないように願いながら、布団にもぐり込んで、定休日を終わりにした。





13:44:20 | mogmas | | TrackBacks