June 21, 2008

ため息、あくび映画

  
突然ですが、上半期劇場映画ワースト1を発表します。

文句なしに、ダントツで産業廃棄物映画として推薦するワースト1映画は、「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」に決定しました。
同作品は「クローバーフィールド/HAKAISHA」を抑え、堂々の第1位を獲得しました。

どこが、どう悪いなんてことはもうどうでもいいくらい、とにかくクソなヘタレな1本であります。
これを「映画」と呼んでいいものやら、テレビで子供相手に垂れ流すのならまだしも、温厚な大人も憤慨する出来で、入場券を買って観た者は必ず後悔し、自分の判断の甘さにため息がでること受け合いです。

黒澤明は草葉の陰で「なにも引かない なにも足さない」と俯いて、ウイスキーを呷るでしょう。

三船敏郎は襟足をポリポリ掻きながら「男は黙って・・・」と吐き出し、生ビールを一気飲みするに違いありません。

ジョージ・ルーカスは「フォースは死んだ」と、ライトセーバーを振り回すかもしれないでしょう。

この映画をロードショー公開した東宝の蛮勇に唖然とするとともに、樋口真治監督には世界のタケシ監督とともに、「ざけんな ! なんちゃって監督」特別賞を贈りたいと思います。

樋口監督は「ローレライ」「日本沈没」に続き、「媚びます・寄らば大樹の陰・長い物には巻かれよ」大賞も連続受賞しました。

この映画をご覧になった方が、万が一にも「よかった」「感動した」「おもしろかった」との感想をお持ちになった場合、ぜひ心静かに内省し、日本映画の行く末を憂いて頂きたいと思います。

尚、樋口監督は一刻も早く特撮畑に戻り、「ガメラ4」の製作に係わってもらいたいと切に希望致します。

あくび・・・・。






15:33:41 | mogmas | | TrackBacks