August 13, 2008

再びリーチ ! がっ・・・

  
先々週、水分補給だけで一週間過ごした。

身体が変調をきたすこともなく、3日続けて炎天下の中を3時間歩いてもみたが、へばることなくいたって元気だった。

一応の目標体重58キロまで残り1キロに迫り、あと一晩ガマンすれば間違いなく達成できると確信していた。

が、その寸前でアクシデントが起きた。
かあちゃんの兄貴が、まだ52歳だというのに逝ってしまったのだ。
ショックだ。

オヤジが土手を汗だくで歩いている時、かあちゃんは1人その連絡を受け、腰を抜かしながらも空港へ向かった。
歩いている時携帯電話など持たないオヤジは、ハアハアいいながら帰って来て、残された書き置きを見て、それこそ心臓が爆発しそうになった。

だがとりあえずシャワーを浴び、血圧測定。
するとなんと、これほどバクバクの状況にもかかわらず、上110―下59だった!
低すぎる。
前頭葉発熱高血圧オヤジが、1ヶ月ちょっとで二重顎消失低血圧オヤジに変貌したのだ。

こりゃ、立ちくらみのひとつやふたつするわいな。
身の危険を感じて、減らしたばかりの薬をさらに自己判断で飲むのを止めた。


近頃の予定は、悲しいかな医者の都合で決まる。
ショッキングな知らせを目の当りにしても、取りあえず予定していた歯医者で、抜歯・移植した親不知の抜糸を優先させるべく向かった。
そしてさらに悪い事実が重なる。

移植した親不知を固めていたポンドが剥がれて、グラついていたのだ。
それでいつまでも痛かったというわけだ。
仕方がないので抜糸は半分だけにして、再びポンドが流し込まれ、また当分固いものと歯ブラシ禁止。
ええい、クソ!
こうなったらさらに断食続行だ!


・・・が、決意はもろくも崩れた。

その週の営業は無理かもしれなかったので、速攻来られる常連さんに連絡、店の材料や生ビールをありがたく片付けてもらった。
しかし身体を動かしたっぷり汗をかいた身に冷たい泡の誘惑は抗い難く、思わず4杯飲んでしまった。
断食中の空っぽの体内に生ビールが沁みとおる、これを甘露といわずなんという?

その晩、小僧とばあさんの食べ残しをつまんだことが引き金となり、あろうことかカップ焼そばを喰らい、さらに酒を飲んだ。

寝不足と悪食と親不知の不快感とともに飛行機に乗り、天草到着と同時に慌ただしさに紛れたが、その晩から5日後の帰宅までの間、家族も親戚も飲まないのをいいことに、供養だと言い訳して毎日昼、夜とビールを飲んで、何かしら食べていた。

亡くなった兄貴は高血圧で、糖尿病を患い、医者から止められても咳をしながらタバコを吸い、コーラを飲み、その他あちこち患っていた。
長く入院して家族や親戚を煩わせなかったことが、せめてもの不幸中の幸いだと今は思う。
酒を飲むか飲まぬかの違いこそあれ、減量前のオヤジは似たような状態だったから、よけいに身につまされるわけで・・・。
だからここで諦めたらいけないと決意も新たに、もう一杯・・・。


帰宅して最初に体重を計ったら、4キロ増えていた。
すべての数値が増加していたが、あまり気にしないようにした。
身体はこの一ヶ月余りの摂生を忘れていないはずだ、少し辛抱すればリセットできると、焦らないようにした。
再び、飲まず、食わずで歩きを再開した。
それが身体に良くないと、一般的には言うだろう。
しかし、9時〜5時の人向けの説法や、書籍などとは違って、身体は正直にいい方向を嗅ぎ分けているようだ。
オヤジに限ってはこの方法が向いているようだし、問題ないと断言できる。
無理はしない、焦らない、信じて実行、それのみ。

8月12日午後1時10分。
体重 59.7キロ、 BMI 22.1 体年齢40才 。
天草へ行く前の状態に、ほぼ復帰した。
一般的な標準体重 58キロへ、もう一度リーチがかかった。

まるで着ぐるみを脱いだように、身体は軽くなったが、その目標体重はあくまでも目安だ。
自分ではあと5キロほど軽くしてちょうどよい感じがする。
でも、まあ、20代の頃以来の目方だし、この30年間味わったことのない軽快さは素直にうれしい。
取りあえずの目標が達成した暁には、自分にご褒美を、などと密かに考えていたら、とんでもない誘惑をかあちゃんが口にした。

「焼肉が、た・べ・た・い ! 」

な、、、、、、、、、にっ !!!!!!!!!!!!!

シビレて、マッコリして、また振り出しに戻れって言うのかいっ !!

さらに運の悪いことに、そういうイベントが大好きなお2人が急遽参戦すると名乗り出た。
恐怖の人間ドック蟒蛇悪魔「Cちゃん」と、日本天然党・スチャラカ営業部長の旦那様である。

こうなったら、その時刻までに意地でも目方を減らして、焼肉の分を空けてやる。


前略、天国の兄貴殿

あなたが草葉の陰で見守っていてくれたおかげで、オヤジは自分史に残る記録を打ち立てる寸前まで来ました。
しかし、あなたの出来た妹は、この間際に至って恐ろしい肉の誘惑を囁くのであります。

前略、兄貴殿 どうぞこの意志の弱いオヤジが、最後まで自分を見失わないようにお導きください。
かくかく然々。

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04:51:04 | mogmas | | TrackBacks