June 06, 2006

MAYAさん

MAYAさんはカッチョいい。
セクシーで、パワフルで、お茶目で、かわいい。
でも腹筋は3段に割れていて、スタイル抜群だ。
およそ1年半ぶりぐらいでお見えになった。
当店がランチをやっている時にはご家族でいらしてくれたが、夜に来てくれたのは初めてだ。

少々酔っていたのか、とても舌ったらずな喋り方で、本当にこの人がリング上でパイプ椅子を振り上げ相手を血まみれにしたのか、はたまた自分の額を割って鮮血を振りまいたのかと、我が目を疑ってしまうほど、普通(どこが、誰が見て思うのや!)のやさし気な姐さんだ。
しかしMAYAさんが酔うということは、どれだけの量を飲んだのだろうか。
以前に聞いたことがあるが、ふつうにビール大瓶1ケースは軽く飲んでしまうのだそうだ。
リングに上がる前にパフォーマンスで、紙コップの生ビールを5、6杯クイッと飲み干し、途中でトイレに行きたくなるとメチャメチャラフなファイトになるという。
相手もそれをわかっていて、わざと下腹部を攻撃するのだ。
そんな相手と試合後笑顔で飲めるんだから、我々凡人にはわからない世界の住人なのだ。

でも最近は執筆活動も忙しいようで、眼鏡をかけて林檎に向かってキーボードをはじきながら飲んでいるらしく、午前中はビール、夜は焼酎と決めているのだそうだ。
そんなMAYAさんだから交友関係も多彩で、WBCの裏話なんぞも関係者から生で聞いていたり、とても公にはできないような話は多々ある。
オヤジが一番興奮したのは、あの「タイガー・ジェット・シン」のサーベルを見せてもらった時だ。
猪木を血まみれにした、あのサーベルだ。
海外に気軽に持ち出せないご時世になってしまったので、関係者の管理下に置かれているのだ。
直筆サインは店に飾ってあるので、気がついたら見てほしい。

とにかくMAYAさんは、カッチョいい〜といってしまういい女なのだ。
一度ぜひ最初から飲んでみたいものだ。
オヤジなんかイチコロではじき飛ばされてしまうだろうが、そうなっても痛快な感じで望むところだ。
とっても遠慮しがちに自分の出演したAV作品を教えてくれた。
アタッカーズという会社からでている「奴隷島」というシリーズだ。
レンタルでは出ていないらしいから、よっぽどその世界に詳しい人でなければわからないかもしれない。
ムチを振りかざす調教師をしていると、アッケラカンと話してくれた。
しかし、その作品の照明を担当しているおじいちゃんは、高倉健さんの一連の映画の照明をやるような年期の入った“活動屋”で、どんな作品でも手を抜かない職人だとMAYAさんは言っていた。
目先の判断でなんでも白黒つけてしまう我々の知らないところで、キッチリいい仕事をする人たちがいるのだ。
色眼鏡で人を見ることの愚かさを知らせてくれる話を聞けた。
しっかりくびれているMAYAさんの脇腹から腰にかけて、目の覚めるような入れ墨が踊っていた。
かあちゃんと二人、カッチョいい〜っと声を上げてしまった。
どの世界の、どういう状況でも、自分の仕事、役割、プライドをわきまえてキッチリこなせる人は素敵だ。
素敵な人に会えて、話を聞けたりすると、この仕事をやっていてよかったと思えるのである。
ここにあえて書かなかったことも含めて、MAYAさんには感謝。




09:32:00 | mogmas | | TrackBacks