May 29, 2006
林檎のはらわた-2
物憂い雨の昼下がり。部屋の中には林檎娘とオヤジしかいない。
ファンの吐息も悩ましく、これから我が身に起こることに身じろぎもしないウブな林檎娘。
その林檎娘の背後に回り、身に付けているものを一つ、また一つと容赦なくはぎ取るオヤジ。
無防備ななにも抵抗できない状態になったのを確かめ、やおら座布団のうえに林檎娘をうつぶせに転がし、普段人目に触れない部分にスタンドの灯りをあてた。
温みの残る繊細な身体を守るビスを外すため、足の付け根から大きく広げ、硬く張りつめたドライバーをねじ込む。
一瞬の抵抗を感じるが、もはやオヤジのなすがままだ。
滑らかな背中に手を掛け、傷つけないようにそっと最後の一枚を取り除けば、そこにはまばゆい神秘の秘部が眠っていた。
まだ誰にも触れられたことのない聖域。
過去のどの林檎娘よりもきれいで慎ましやかだ。
さあ、悪いところを取り除いてやろう。
ちょっと痛いかもしれないがガマンするんだよ。
身体にくい込む3本のビスを外し、その部分に手をかける。
かみ合った箇所に注意を払い、指先に力を込めて一気に引き抜く。
以外にあっけなく外れたそれは、シンプルで飾り気もない。
さっきまでむなしく動いていたせいか、まだ温かい。
林檎屋から宅配便で送られてきた交換のパーツを、今外したばかりの凹みに元通りに組み込む。
さあ、これでいい。
また以前のように笑っておくれ。
脱がせた衣装をきちんと着せて、外したアクセサリーもはめ直す。
身体を抱き起こし身だしなみを整え、起動。
ジャァァァ〜ン、「ただいま戻りました、ご主人様」
「よしよし、愛い奴よ。身体の具合はどうじゃ?」
「はい、もう大丈夫です。でも、すっかり見られちゃったみたいですね、少し恥ずかしい・・・」
「気にするでない。いつかは体験することじゃ。それに一皮むけて一段とベッピンさんになったようじゃのう。フワッ、フワッ、フワッ・・・」
こうしてオヤジはけだるい午後の一時を、生まれ変わった林檎娘と濃密にすごしたのである。
めでたし、めでたし。
10:01:00 |
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May 28, 2006
林檎のはらわた
我が家の新しい林檎iMacちゃんは、購入してまだ1年もたっていない。それなのにもう新しい“インテル入ってる”iMacが発売されて、「Boot Camp」などという軍隊みたいなソフトを使うと窓屋のXPも操れてしまうというのだ。
なんというゲロゲロだ。
1年待てばよかった・・・と、いつもいつも林檎屋のやりくちにほぞを噛む思いだ。
すでにそのことを予期していたのか、オヤジのiMacちゃんはこの頃すこぶる機嫌が悪い。
購入当初からCDやDVDの読み込みがもたついていたのだが、こんなもんかいと放っておいたら、しだいに読み込まなくなってきた。
メデイアを挿入すると、キュッキュ、キュッキュと考えているふりをして、しばらくするとベーッと吐き出されてしまう。
そんなことが頻繁に起こるようになってきた。
しょうがないのでPRAMのリセットから、基本的なトラブル対処法をいろいろ実行してみた。
だが、OSのDVDも読み込めないようではお手上げだ。
最後の手段、林檎屋のサポートへ電話する。
最近の林檎屋は対応が早くて親切だ。
保証期間でもあるので、ドライブの交換ということで話はついた。
あとは林檎屋でやってもらうか、自分でやるかということなのだが、遥か昔から林檎のはらわたを開けまくった経験があるので、ここは再びやってみることにする。
交換用のドライブが送られてくる前にやっておかなければならないのは、万が一に備えてデータのバックアップを取ることだ。
メディアにバックアップできない以上、残された手段は外付けハードディスクしかない。
仕方がない、禁断の地「秋葉原」へハードディスクを買いに行く。
彼の地の誘惑に負け、よけいなモノまで買い込む恐れは充分あるが、行かねばならぬ、行かねばならぬ、止めてくれるな、みょうしん殿・・・。
“おかえりなさい、ご主人様”アキバの色香に負けてなるものか、電脳の街を右へ左へ、小僧のおねだりもはねつけ、目的の店で大容量記憶媒体をゲット。
迷わず自宅へ一直線。
夜な夜な記憶を無くすオヤジの何百倍もの働きをするHDは、我が林檎史上最大の容量を持つ300GBで、セキュリティ対応も完備のファイアーワイアーIEEE1394とUSB2.0が使える優れもの。
さあこれで不測の事態もなんのその。
処女の林檎のはらわたを開けちゃるでぇ。
この顛末はまた次回、to be continue・・・。
13:22:00 |
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May 25, 2006
居酒屋「東京ドーム」
午後6時、さあいよいよ試合が始まりました。
先攻は日本ハムファイターズだが、試合開始前にジャイアンツのスポンサー「伊藤ハム」がこれみよがしなイベント攻撃。
表の野球の水面下では、激しいスポンサー同士の“ハム対決”がはじまっているぞぉ。
おっと、1回表でいきなり小笠原がソロホームランで先制だぁ。
オヤジもすかさず手近なオネエさんに手を挙げて生ビール追加。
エビスビールのオネエさんはなかなかスリムだが、泡の量が多いぞぃ。
日ハムのピッチャーはダルビッシュ。
タバコも女も酒も控えて全力投球だが、3回裏のジャイアンツの攻撃で3点を取られてしまう。
オヤジと小僧の陣取る1塁側は大喜び、またまた生ビールおかわりだぁ。
矢沢のCMなので飲んでやろう、サントリーでも。
しかぁし、これも泡が多いぞ、最後にくるくる回して泡を足すのはやめてくれ。
よし由伸打て!いまひとつ・・・。
よっ、お待ちかねSHINJO登場。
しかしこの日のSHINJOは精彩を欠き、まったく華がなかった。
仕方がないので取りあえずビール。
やはり一番搾りに戻るのである。
試合が盛上がるとビールもよく売れるようで、オネエさんたちは何度も空の樽を取り替えて満タンにして戻って来る。
入れ違いに男たちは膀胱を満タンにしてトイレに駆け込む。
入れたら出す、これが世の習いというものだ。
結局試合は9回表までで、4対1でジャイアンツが勝った。
オヤジは生ビールを7杯飲み、小僧はサッポロのコーラとウーロン茶を2杯に弁当、その他枝豆、焼き鳥、唐揚げ、ポップコーン、ポテトチップを食いまくった。
しかしドームの飲食は、たいしたことがないのに高くつく。
呆れるほど暴利をむさぼっているが、郷に入っては郷に従う愚か者なので、これで延長でもされたらさらにウイスキーや日本酒にまで手を出しかねない。
適度なところでお開きになってよかった。
雷がものすごい音で鳴り響く中、小僧と相合い傘で帰路についた。
野球は、青空の見える球場で見るのが好みだな。
09:49:00 |
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May 23, 2006
タコは見ていた
ふと後ろを振り返ると、そこにはタコの足がありました。タコの足は1本ぽつんと行儀よくそこに座っていました。
居間で新聞を読んでいる時、視線を感じて振り返ると、やはりそこにはタコの足がありました。
タコは同じ姿勢のまま、じっとこちらを見つめているのです。
トイレでしゃがんでいました。
気がつくと戸のかたわらに、タコの足が静かにかしこまっているのです。
なんだか寒くて、布団にくるまって寝返りを打ちました。
視線の先にタコの足が休んでいました。
穏やかな寝息をたてているような気もします。
家の中では、どこにいてもタコの足に見られているのです。
それはわたしだけが感じている幻想なのか、かあちゃんに聞いてみることにしました。
テレビを見て背中を向けているかあちゃんの肩を叩きました。
かあちゃんが振り向きます。
わたしは切なくなりました。
なんとかあちゃんの口には、あのいつものタコの足がくわえられていたのです。
タコがかあちゃんなのか、かあちゃんがタコなのか・・・。
浅い眠りから覚めたと同時に、右足の太ももの付け根が激しくつりました。
七転八倒、脂汗をかいてもがくこと数分。
ようやく治まった右足をさすりさすり、着替えます。
珍しく7時前におきたわけは、市場に行ってタコを仕入れるためです。
タコ屋の兄さんに「今日は早いね」と笑顔で言われました。
店でタコをバラすと、夢で見たあのお馴染みのタコの足にまた会えました。
おかえり、タコちゃん。
タコの足がなんだか笑ったような気がしました。
タコはなんでも知っているのでしょう。
実はわたしがタコオヤジなのかもしれません。
10:16:21 |
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May 16, 2006
どうしたハンズ、100均に負けてるぞ
お店の靴べらが壊れた。東急ハンズで600円ぐらいで買ったものだ。
握りの部分のプラスチックの接着面が欠けてバラバラになってしまった。
応急処置でガムテープを張ってしのいだ。
カッコ悪いが、新しいのを買うまでのあいだだ。
先日、大きな100円ショップをのぞいたら、同じような靴べらがあった。
握りの部分は接着ではなく、ビス止めに改良されている。
買って帰って比べてみた。
つり下げのゴムの部分を握りの中へ固定する構造はほぼ同じ。
ハンズで買った方にはロゴなどが印刷されているけれど、100
均の方には何も書いていない。
しかし、ビス止めの方がしっかりしているのは確かだ。
こんなに同じようなものが、片や600円、もう一方は100円。
なんだこの違いは。
東急ハンズは昔から高かったけれど、うかうかしてると100均にとって変わられちゃうぞ。
ちょっとしたものはハンズで買う前に、まず100均を探しましょう。
まあ、どちらも好きだから両方見ちゃって、倍の時間を費やしてしまうんだけどね・・・。
16:11:28 |
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