December 30, 2005

ラーメンが泣いている

札幌で一晩に6杯ラーメンを食べたのは、今を去ること20数年前。
もうそんなには食べられないけれど、喜多方で2杯続けて食べたのは数年前だし、Cちゃんのスチャラカ旦那に連れて行ってもらった、柏の「大勝」では、すごい量の大盛りをだまされて食べた。
そのくらいだったら、今でも大丈夫だ。
何の自慢にもならないけれど・・・。

北千住の東口駅前に、かつて「王華」というラーメン屋さんがあって、タンメンと餃子が美味しかった。
ここの名物は、知る人ぞ知る「馬」というタンメン。食べ盛りの学生しかオーダーできない、野菜大盛りの学生専用メニュー。
この「馬」を3杯食べると、タダになってしまうんですねぇ。
当然食べ盛りだった高校生のオヤジは、完食して自己満足を味わったのだ。

試験勉強していた深夜に、チャルメラの音に誘われて通った屋台のラーメンは、アセチレンランプの匂いも懐かしく、あっさりとして旨かった。
しかし、突然来なくなったと思ったら、ニュースを見てびっくり。
やくざのおとしまえで切り落とされた手首を、スープに入れて煮込んだというのだ。
幸か不幸か、オヤジが食べた晩ではないらしいが、そんなラーメン屋は何で出汁をとっているかわかったもんじゃない。
でも、確かに旨かった。

もう一軒、深夜に出かけたラーメン屋さんがあった。
「ラーメン一代」という夫婦でやっている店。
ここの「一代ラーメン」は味噌味で、コーンとなぜか納豆がのっている。ゲゲッ、と思うなかれ、これが結構合うんですな。
病み付きになりそうだったのに、これまた突然店を閉めて、どこかへ行ってしまった。
つい一年ほど前、偶然通りかかった道に「ラーメン一代」を発見した。
迷わず入って、懐かしのラーメンを食べた。
味が変わっていた。
親父さんの身体の具合が悪いようだ。無理もない、30年前に30歳としても、もう60歳。
なんとなく訳ありな雰囲気の店内も、隅々まで行き届いていない荒み方だし、活気もなかった。
最近またその道を通りかかったら、もう店はなかった。
残念だ。

今北千住には、旨いラーメン屋さんがない。
正確には、このオヤジ好みのラーメン屋さんがない。
かなり長い期間そんな状態だ。
今風の、家系だとか、何系とかいうラーメンのことはよく知らない。
豚骨醤油で、縮れ麺がどうのこうのとか、「こだわり」なんていう能書きはどうでもいい。
食券を買って入るようなラーメン屋さんはあまり好きじゃないし、もちろん行列に並ぶこともしたくない。
食べ方を指定したり、私語はするな、などという店は論外だ。
フラッと入って、サクッと食べて、汗をかいて店を出るのが理想。

今日、失敗してしまった。
久々に怒りと失望で、ラーメンのスープを残してしまった。

丸井の中に入っている「青葉」だ。

時間がなくて、午後3時まで食事ができなかったので、まあいいやと、食券を買ったのがいけなかった。
おまけに一番高いヤツを頼んでしまった。

はっきり言おう。
               まずい!!
鰹の匂いはすれども、旨味なし。
チャーシューという名の何か?
シナチクという名の何か?
麺という名の細長い消しゴムは、見事にスープに馴染まない。
そして、茹で汁という名のスープは、中途半端な熱さで、コショウを振っても死んだままだ。
なんなんだ、この食べ物は。
どこのどなた様が作り上げたのかは知りません。
オープン当初は行列ができていたのかも知れません。

しかし、客をなめるな!

マニュアルにそって麺を茹で、教えられたようにスープを入れることは誰でも出来ます。
機械的にそれらをこなす若い衆が組み合わせたラーメンには、旨くなる要素が1つも入っていない。
愛を入れてくれとはいわないが、情熱の欠如したタラタラしたラーメンなどに、金を払った自分が情けない。
いつでもどこでも同じ味のマクドナルドですら、作り手次第ですっとこどっこいなモノになってしまうというのに。

客の手から金も受け取らず、お上りさん相手にいつまで商売ができるのか、やって貰おうじゃないか。
立ち食いのラーメンの方がよっぽど気が利いているぜ。
千住地区まずいラーメンランキングの堂々第2位を差し上げよう。
スタッフ一同、ランキング1位の店に出向いて、驚愕の味を堪能するがよい。
その気があるなら、ランキング1位の店を教えてやろうじゃないの。
明日は我が身だぜ。


Posted by mogmas at 09:18:00 | from category: 前頭葉発熱親父 | TrackBacks
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