November 04, 2005

納豆に騙されたぁ?

去年から続けて「週刊ポスト」を読んでいる。
べつに“アカルイハダカ”が目的じゃない。

読みたいのは3つ。
1、伊沢元彦の「逆説の日本史」。
2、曽野綾子の「昼寝するお化け」。
3、POST BookReview。
そして毎号の特集記事もチェック。
最近一番ニュースな週刊誌だと思っている。

「逆説の日本史」は今「忠臣蔵、その虚構と真実」編に入り、オヤジの大好きな赤穂浪士のことを“どっへぇぇぇ、そうだったのかぁ〜!!”というふうに目から鱗の展開で楽しませてくれている。
「忠臣蔵」に関することは12月14日に公開予定。

POST BookReviewはよく切り抜いて参考にしている。
読みたい本がいっぱいなのに、最近とんと本を読む速度が落ちた。4つ目オヤジが5つ目になっているせいだ。

「昼寝するお化け」は隔週連載のエッセイだが、曽野綾子さんの文章の旨さに毎回感心する。
こんな文章が書けるようになるのは夢だ。
とにかく絶妙な言い回し、鋭い観察眼、軽妙な展開、公平な物の見方、気負わず、巧みなユーモア。
自分の文章の拙さに悲しくなる。
さすがにプロの物書きはすごい。
今発売中の「人はなぜ戦いにいくのか」も絶対読まなければ・・・。

そして今号の特集記事『あなたは「納豆」に騙されている!』は納豆好きには衝撃だ。
納豆の原料である大豆は、納豆ブームで大量に消費されるため、国内産の大豆ではぜんぜん足りない。
で、輸入に頼るのだが、最大の輸入国アメリカの大豆総作付け面積の86%が遺伝子組み換えだという。
この要注意大豆がタンカーなどで大量に次から次へ運ばれて来る過程で、どんなにきれいにコンテナ内を掃除しても、前の残留物が残り、遺伝子組み換え作物と非遺伝子組み換え作物とが混ざってしまうのだそうだ。その“意図しない混入”の割合が5%で、それはJAS法の表示義務の対象外ということなのだ。

つまり、納豆のパッケージに、
原材料名:大豆(遺伝子組み換えでない)

と表示されていても、5%までなら怪しげな混入はOKなのだそうだ。
さらに、化学肥料・農薬を使わない「有機JASマーク」の付いた納豆からも遺伝子組み換え大豆が検出されたという。
しかし、業者が意図して混入させた訳ではなく、5%以下だったため、行政指導・処分は行われないのだ。
農水省はこのことにあんまり危機感を持っていないようだ。
新しい大臣は誰だっけ?
やばいぞ。

まあ、オヤジ世代は散々チクロ入りのジュースを飲み、脱脂粉乳を飲まされ、怪しげな駄菓子を食いまくり、共産主義はバラ色の世界だと教え込まされたので、今更何が出ようとも平気の面だが、今後の行政の対応次第では大問題に発展するかもしれない。

そして、10年、20年経ったときに、遺伝子組み換え作物の影響で突然変異のミュータントが出現し、Xメンやらファンタスティック・フォーやらアメリカンコミックの世界になってしまうかもしれない。
そうか、してみるとこれはアメリカのコミック界が日本の漫画に危機感を感じて仕掛けた陰謀なのだ。
クモ男やコウモリ男だけでは物足りず、日本人を実験台にした恐ろしいプロジェクトなのだ。

「プロジェクト・710ネバール」が発動されたのだ。
さあ、立ち上がれ日本の超能力戦士よ!
スプーンなど曲げてお茶を濁している場合じゃないぞ。
テレパシーで連絡を取り合い、取りあえず、モグランポに集合ね。
よろしく。





14:31:00 | mogmas | | TrackBacks

オヤジ世代のハリーといえば・・・

眼鏡のポッターくんよりタフで、悪党どもに容赦しないハリーといえば、サンフランシスコのはみ出し刑事ハリー・キャラハンであります。
「ダーティハリー」といえばクリント・イーストウッド。
吉田拓郎の「加川良の手紙」でも歌われた、イーストウッドのアカデミー賞受賞作「ミリオンダラー・ベイビー」をDVDで見る前に、予習・復習。

画像の表示許されざるオヤジが見るのに打ってつけの1本。

映画館で「ミリオンダラー・ベイビー」を見たあと、なぜか「許されざる者」を見たくなって、借りるのもなんだし、思い切って買ってしまった。
こちらも1992年度のアカデミー賞4部門を受賞した傑作。
西部劇好きのオヤジの心をつかんだ、イーストウッド渾身の監督作。
必見です。

クリント・イーストウッドほど昔から変わらずヒーローを演じている役者が今どれだけいるのだろうか。
1959年スタートのTVシリーズ「ローハイド」のロディが最初の出会い。
その後「荒野の用心棒」「夕日のガンマン」と今までの正統派のウエスタンとは違う、ニヒルでどこか薄汚れた主人公に“かっちょいい”とハマリ、1971年公開の「ダーティハリー」で完全にブレイク。
その後も監督、主演と現在まで非常にクオリティが高く、含蓄のある映画を作り続け、イーストウッド作品はなんだかんだで総計58本もある。
75歳を過ぎても現役バリバリのいぶし銀の魅力を見せてくれる。

イーストウッド映画の魅力の1つに、主人公の口から発せられる熱く、汚く、キツ〜イ台詞がある。

「貴様はクソだ。クソは捨てられたり踏まれたりする。そうならないように気をつけろ」(ダーティハリー4)

「俺はお前ら全員分の酒を飲み、血を流してきた・・・」(ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場)

「俺は世間ではつまはじき者だ。神など知ったこっちゃないし、あの世もクソくらえだ」(トゥルー・クライム)

「神と富、一緒には仕えられない」(ペイルライダー)

「女も子供も動くものならお構いなしに殺した。今夜はお前を殺す」(許されざる者)

そして、「ミリオンダラー・ベイビー」にも通じる台詞。

「酸素吸入しながら生きて何になる?そんな姿で俺が死ぬのを見たいか?」(センチメンタル・アドベンチャー)

痺れちゃうって、こういう男のことじゃない!
言ってみたいけど、言われた日にゃ、死んでしまうしかない。

ねぇあんた、死にたくなかったら、とっととイーストウッドを見たほうがいいぜ。



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