November 08, 2005
イルカを食った少年
しばらく前からオヤジの関心は「イルカ」一色である。可愛いイルカちゃんグッズの収集とか、地球環境と海洋動物の関係とか、未来に向けての共存とコミュニケーションの方法とか・・・。
うん。似合わないことはやめよう。
本当はイルカの肉を喰らうということのみである。
事の発端は数日前の日曜日の夜。
モグでの呼び名“バーバーくん”(床屋さんで働いているから)が後輩と来てくれて、「マスター、イルカ食べたことあります ?」と訊かれた瞬間からである。
うぐぐっ、イ・ル・カ?
ない。
クジラやワニやウミヘビやカメやヤドカリなら食べたことはあるが、ゴムボートや浮き輪やスクリューや錨は、齧ったことはあるが食べていない。
イルカも食べたことはない。
ヒトは時々食っている。
ちっちゃいクジラでないの ?
なに、ちがう。
後輩の彼は静岡出身で、小学生のときに給食でイルカの煮付けを食べたそうな。
実家でもお母さんが料理してくれたそうな。
オヤジにも静岡に親戚やら友達やらなにがしやらがいないことはないが、そんな話は一度として聞いたことがない。
くやしいから調べた。
YAHOO!で「イルカ 肉」で検索すると577000件ヒット。
次々と見ていき、確かにイルカは全国的に食べられているということがわかった。
その中で最もオヤジ的に信頼に足る情報は、1967年静岡県沼津市生まれのAZUKIさんの「イルカは美味しい食べ物です!」というサイト。
ごく大雑把に見てゆくと、「うまくない」「最悪」という意見が目立つが、多くの人の意見を総合して判断した結果、
1、イルカを現在最も食べるのは静岡県民らしい。スーパーや魚屋で普通に売られているようだ。
2、縄文時代から食されてきたイルカは、日本全国で食べられているらしい。
3、イルカを美味しく食べるには、新鮮で柔らかい肉を手に入れ、しっかり血抜きをし、アク抜きと匂い消しの薬味となる野菜とともに煮付けるのがベストらしい。
4、クジラと偽りイルカを売っていることがあるようだ。クジラよりイルカのほうが安い。
5、イルカとクジラの区別は結構曖昧だということ。体長での判断は世界の共通認識ではないということ。
6、イルカは水質汚染、水銀汚染の影響をもろに受けているらしい。だから臭い ?
7、海外でも(フロリダとか)イルカ料理を食わせるところがあるらしい。
8、イルカ羊羹、イルカカレー、イルカチョコレートなどなど、イルカ料理もバラエティーに富んでいる。
9、イルカを食うことを知らない人(オヤジのように)が意外に多く、罪悪感、嫌悪感を持つ人、興味津々で一度は食してみたいと思う人(オヤジのように)、「不味い」「二度と食わない」という人と、「旨い」「やみつき」という人と、それぞれの意見は真っ向から対立しているということ。
10、ゲテモノという扱いではないが、今後イルカ料理が津々浦々に普及することはない。
以上のようなことがわかった。
ちなみに、イルカの味噌煮は650円。缶詰は680円とあった。
やはり、地元静岡で食べるのが一番外れがなさそうだ。
しかしその前に、“バーバーくん”の後輩に、正確な情報をお母さんから聞いてオヤジに教えないと、グリーンピースにチクルぞ !と脅しをかけておいたので、しばらく待つとしよう。
しかしこの歳になって「わんぱくフリッパー」を喰らいたいと思うようになるなんて、業が深い。
でも、漢字で「海豚」と書くくらいだから、昔から食っていたろうと想像できる。
欧米人は宗教の足枷とエゴで理解できないだろうが、地球の恵みを大事にありがたく最後までいただくというのは、日本人の美徳であり文化だと思う。
そういや最近かあちゃんは、旨そうな身体になってきた。
歳をとって肉が堅くならないうちに、ちょいと脇腹あたりをスライスしておいた方がいいかもしれない。
来るべき食糧難に備え、何でも喰らうのだ。
ケケケ、オヤジの身体はほどよく酒が染み渡ってうまいぜよ。
15:16:12 |
mogmas |
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