May 12, 2006
水芭蕉満開!
温泉に入って、滝を堪能して、十割り蕎麦も食べた我々の次の目的地は、国道120号線を外れて尾瀬に近い山の中にある水芭蕉の群生地。夜はライトアップもされているというが、何もない山の中、来る人がいるのだろうか?
あたりにはまだ雪が残っているが、半袖でも平気なぐらい穏やかな暖かさだ。
駐車スペースに車を停めて、山道を湿地へ入っていくと、目の前にファンタジーな世界が広がった。
雪を頂く山々の下、清涼なせせらぎが草木を分けて縦横に広がり流れている湿原に、雪白色の花がふわっと静かに空から落としたように一面に咲いている。
オヤジのようなガサツ者には似合わない、おとぎ話のような幻想的な風景だ。
花や生態系を崩さぬように、木の遊歩道の上をたどって散策する。
でっかいカエルがのっそりと横切り、鳥の声がこだまする。
人工的な音が一切ない癒しの時間。
この花たちは咲き終わったらどうなってしまうのだろう。
冬場は雪に閉ざされ来る人もないのだろうが、夏から秋にはどんな表情を見せるのだろう。
あまり便利にならないで、あまり観光地化しないで、そっと残しておきたい風景だ。
陽が沈む前に日光まで抜けたいが、汗もかいたことなので、途中の「白根温泉・薬師之湯」へ立ち寄る。
100%天然温泉掛け流しで、大露天風呂があるというので期待していたら、浴槽の底はヌルヌル、設備もお粗末で、チラシに出ていた営業時間の1時間も前に閉めるという。
これで700円は腹が立つ。
汗を流せて着替えただけましだと思い、早々に出発。
金精峠は濃霧が発生、道路以外は一面の雪野原。
湖も半分以上凍てついて、冬のオホーツクのよう。
5月でこの有様。
さすがにお山は寒かった。
下るにつれ風景は変わり、雪景色はなくなり、中禅寺湖からいろは坂を下る頃には陽も落ちた。
あとは高速をひた走り、我が家をめざすのみ。
晴れ男のご帰還に雨が振りだすが、順調に車は流れ、9時過ぎには家に到着した。
冬と春と夏が一度に体験できた日帰りの旅の走行距離は、425kmに達した。
15:28:14 |
mogmas |
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豪快 ! 吹き割の滝
オヤジは、地の果てパタゴニアに行ってみたいと思っている。しかし、日本でもまだよく知らないところの方が多い。
だから、群馬県の「吹き割の滝」すら知らなかった。
どうせたいしたことがないとタカをくくっていた。
まったく誤りでした。
これは、実際目にした人でないとわからないことかもしれない。
長年観光客目当てに商売しているいささか胡散臭いお土産屋さんが軒を並べ、高松宮殿下がお見えになったという立て看板すらありがちに思えてしまう坂道をゆるゆるゆる下りてゆくと、いきなり目前に自然の驚異が現れる。
「老神温泉」まで続く片品川の清流が、岩を浸食して出きた滝?
だが、上から下へ落ちる落差を誇る滝ではなく、怒濤の水が岩に激しくぶつかり渦巻き水しぶきを煙らせながら落下する 瀑布(ばくふ)は、「東洋のナイヤガラ」の異名がつくほどで、初めて目の当たりにする者に畏怖の念を抱かせるような激しい水流だ。
ここ数日水の量が多く、川沿いに巡らせた遊歩道は一部通行禁止になるほどで、毎年足をとられた観光客が亡くなっているという。
幅1メートルほどの遊歩道は、激しくぶつかる水の勢いで振動しており、まったく注意を払わない小僧の手を引いて、端っこを歩かせなければならなかった。
川の中に洗濯機があるのではないかというほどに、強い水の流れは渦巻き、水しぶきを上げ、轟音と共に流れてゆく。
こんな光景が見られるとは思ってもいなかったオヤジは、とても感動した。
広いところで幅が30メートルにも及ぶ川には中州があり、吊り橋で渡れるようになっていて、昇り下りの階段に汗をかきかき、絶景を求めて歩きに歩いた。
観光客は次々とバスでやって来るが、奥までは来ない。
足の向くまま、気の向くままに、様々な表情を見せる川を眺めながら、自然を堪能した。
すげぇや、日本にもこんな圧倒的な自然があったのか。
3時間かけて来ただけのことはあった。
でも売店のおばちゃん曰く、水の少ない時は「どこが滝だよ」という声も聞かされるということで、そんな時期にきた観光客はお気の毒。
「滝の裕ちゃん」と自ら呼ぶ売店のおっちゃんの、リクエストしないのにマイク片手に勝手に歌いだす美声?を聞かされれば、なおさら切なさが募るだろう。
おお、ディスカバー・ジャパン。
10:53:18 |
mogmas |
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