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燃費の悪い連中

水曜日は定休日です、が今夜も悪魔2号、3号＆スチャラカ旦那と飲んでいる悪魔00のオヤジ。
どういう経緯だか、飲み助の燃費の悪い人たちがかまってくれる。

雨の中我が家に一番乗りは悪魔2号「ヒトリモン」。
続いて、会社なんか終わりたい時に終われれると豪語するスチャラカ旦那と悪魔3号Cちゃん。
店でも家でも、グラスを冷やしておもてなしのサービス精神を発揮、グビグビと飲み会は始まった。
瞬く間に1520mlの生ビール缶が2本空になる。
ここでスチャラカ旦那はウイスキーにチェンジ。
オヤジ秘蔵の「ストラスアイラ12年」を、能書きを垂れながら飲みだす。
琉球泡盛蔵元全制覇を目指す「ヒトリモン」は、今夜も新しい泡盛「咲元」を懐に忍ばせて持参。
しかし、4合瓶だ。
どうせ全部飲んじゃって、しかも足りないんだから、一升瓶じゃなきゃダメだって言ったでしょう、まったく。
先生なのに学習ができないんだから。

学習ができないといえば、スチャラカ旦那の暴露によると、Cちゃんはどうやら数が数えられないらしい。
何かを数えるとすると「１つ、２つ・・・いっぱい」となってしまうのだという。
うーん、原始人並みだ。
「だって、オバカちゃんなんだもん」と可愛らしく言ったそばから、「水飲んでるわけじゃねぇんだよ。ほら、グラスが空だよオヤジ、さっさと注げよ」
と恐ろしい龍の女悪魔に変じる。
で、
3本目の缶を開けてお注ぎする。

悪魔はアルコールが回ってくると感覚が研ぎすまされるのか、人の話の端々にチェックを入れ、チャチャを入れる。
いい気持ちになると出る「ヒトリモン」の口癖、「なんか文句あんの」と「人生いろいろ」をいち早く察知、「ヒトリモン」が「なん・・・」とか「じん・・」まで言いかけたところで制してしまう。
完全に口癖を封殺された「ヒトリモン」は、ひたすらニヤニヤと飲み続ける。

スチャラカ旦那は明日は会社を休むと宣言したため、とてもうれしそうに飲んでいる。
でもこのなりを見れば、いかにスチャラカかがわかるというものだ。
大売り出しのビッグカメラの店員みたいだ。
死んだじいさんのチャンチャンコがえらくお気に召したようだが、調子に乗って
こうなる。
じつにわかりやすい人だ。

宴はハイピッチで進み、Cちゃんが「明日は仕事もないから、もうちょっと飲んじゃおっかなぁ」としなを作り、4本目の缶を開け、オヤジが泡盛に参戦したことで「咲元」も飲干し、ほんの少し残っていた我が家の泡盛も空にし、米焼酎にまで手を出す始末。
かあちゃんは呆れて、この燃費の悪い連中に苦笑するしかないのであった。

教訓、明日が休みの人間を相手にするのは大変なことである。
チャン、チャン。