August 13, 2006

タコオヤジのホットな一週間

  
北千住に「ケバブ」の店ができた。
屋台でなくてもやっていけるのだろうかと、余計な心配をしつつも気になっていたら、「おちょこくん」夫妻が買ってきてくれた。
野菜もたっぷり入っていて、これでやっていけるんだろうかと、余計な心配をしつつも美味かった。
だいたいこういうものが大好きなオヤジは、実はその数日前から頭が「タコ」になっていたので、合羽橋へ仕入れに行った際に、「タコシェル」やら、「タコソース」を買ってきて、休みの日にタコ祭りをやろうと秘かに計画をたてていたのだ。
そして、南千住の「ララ・テラス」にある「タコタイム」で「タコス」を何種類か買い込み、マイ・タコスのイメージを膨らまし、休日に備えた。

休日の夕方、1キロの合挽き肉を炒め、毛穴がひらくような香辛料の香りをだしながら「タコスミート」を作り、レタスとトマトとパブリかを刻み、すべての段取りを終え、ピルスナーグラスを冷凍庫に放り込んで風呂に入った。
さっぱりとして、さあお待ちかねの夕食です。
温めた「タコシェル」に野菜やチーズと共に肉を入れ、「タコソース」をかけてかぶりつく、ウーン、メキシカンなお味。
すぐさま冷えたビールをグビリ、プハァー、至福の時である。
しかし、出来合いの「タコシェル」は折れやすく崩れやすい。
硬いポテトチップスのようで、5個も食べれば口内が荒れてしまい、さすがのサボテンオヤジもこれ以上はノー・サンキューだ。
「タコスミート」はどんぶり一杯残った。

翌々日の昼。
まだ大量にある「タコスミート」の次なる食べ方を思いついた。
沖縄のチャンプルー文化が生んだ一品「タコライス」だ。
お皿に盛ったご飯にレタスを敷き詰め、温めた肉とチーズ、トマトをのせ、スイートチリソースをかけてみた。
なかなかメンソーレなお味ていけてます。
しかし、「タコスミート」はまだ半分以上残ってしまった。

さらに翌日の昼。
本日は「タコスミート」に20種類のスパイスを合わせて炒めて熟成させた、特製カレーパウダーをからめて、ドライカレーを作ってみた。
もともとがエスニックな風味なので、カレーとの相性はバッチリだ。
ジワッと汗が出る、ホッとでナマステなお味になりました。
肉はようやく残り1/3になった。

さらにさらに翌日の昼。
前の晩店でAさんと「担々麺」の話をしたのが頭にあり、仕込みが終わると飛んで家に帰り、ネギを刻み、ごま油で「タコスミート」を炒め、豆板醤を入れて辛さを調節し、「バーバーくん」の福島土産「喜多方ラーメン」の味噌スープを加えて、即席の「喜多方味噌担々麺」を作ってみた。
ほんのりカレー風味があるものの、まずまずの美味しさ。
これで「タコスミート」は「タコタンタンミート」になってしまったので、もはや用途は限られる。
残りはあと少し。

さらにさらにさらに翌日の昼。
この夏まだ一度もそうめんを口にしていなかったので、昼はそうめんがいいやと考えていたら、我が家には夏の定番、そうめんがなかったのだ。
蕎麦とうどんとパスタはあるのに、なぜそうめんごときがないのだ ?
仕方がないので仕入れ先で、安いそうめんを買った。
そういえば、オヤジは生まれて初めてそうめんを買ったのだった。
いつでもどこからかの貰い物があったので、今まで買うという経験がなかったのだ。
そうめん初体験買い、ウヒャ、恥ずかしい・・・。

そうめんは早く茹で上がるのがいい。
薬味を用意して、ツルツルと吸い込んでいて、はたと思いついた。
「タコタンタンミート」を入れてみた。
旨い、いける。
汁をちょっと足したことによって、肉の味か引立ち、あとを引く旨さになった。
バクバク食べて、「タコタンタンミート」はようやく小鉢にちょっとの量になった。

さらにさらにさらにさらに翌日の昼。
いよいよラストになりました「タコスミート」〜「タコタンタンミート」三昧の食生活。
もはや苦し紛れともいえる本日のメニューは、「タコタンタンミート入り納豆ご飯」であります。
やはり最後に頼るのは日本が誇る健康食品のエース、納豆様しかないと、納豆かき混ぜスティックで高速回転した納豆に、「タコタンタンミート」を混ぜるのでありました。
温かいご飯と共に、ズル、ネチャ、ズピ、ズズズ、とかっ込むと、生々流転の「タコスミート」くんの生涯が熱く思い起こされます。
こうして、暑い夏を乗り切る「タコ」6段活用のメニューが終わりを告げた。

みなさま、くれぐれも「タコスミート」の作り過ぎにはご用心下さい。


11:03:00 | mogmas | | TrackBacks