December 07, 2007
現場より
店の解体開始から12日目。
裏の壁も階段も取り壊され、跡形もない店内。
剥き出しの土間に砂利がまかれ、モルタルが打たれている。傍らではガス屋さんが配管工事の真っ最中。
2階でチュィ〜ンと音がして、材木が切られた。
棟梁のラジオからAM放送が流れている。
まさに現場そのものだ。
オヤジはこの有り様を写真に撮りまくり、作業のジャマにならないように右往左往。
明日オヤジたちは天草へ出かけるため、留守中の作業について打ち合わせをするのだ。
待ち合わせの時間に設計事務所の担当の女の子がやって来た。
音大でピアノを弾いていたちっちゃくて細っこい女の子が、モグランポの図面を引き、現場でメジャーを持って職人さんたちと軽口を叩いている。
彼女名前は、麗しいと書いて「うらら」と読む。
その「うらら」ちゃんが図面を見ながらオヤジに
「このシンクのことなんですが…」
と説明するので
「それ何色だか知ってる?」
と問うと、ポカンと口を開いて固まってしまった。
「シンクの色は真紅。今のオイラは辛苦」
「…」
現場ではそういうオヤジギャグの洗礼にも耐えなければならないのだ。
たのむぜ「うらら」ちゃん!
ともあれ明日から4日間、この現場を見ることはできないが、頼もしい職人さんちと「うらら」ちゃんを信じ、帰って来るのを楽しみにしよう。
モグランポよ、しばしお別れ。
16:14:40 |
mogmas |
|
TrackBacks