August 02, 2008

モチリンを鳴かせ !

  
親不知の移植から5日め。
依然として固形物を食べていない。

いや、ウソついた。
じつは手術の次の日に、「バーバーくん」の実家から送ってもらったトマトを丸かじりした。
めちゃめちゃ旨いトマトで、丸かじりの誘惑に勝てなかったのだ。
注意して食べたのだが、その後1日中歯が痛くて、結局それ以降液体しか口にしていない。
手作りのミックスジュースや、青汁、豆乳などで普通に動いている。
食べなきゃ食べないでいられる身体になりつつあるのか ?
だが、仕事で生ビールを注いだり、飲んでいる人を見るにつけ、生唾を飲込むような誘惑にかられるのが切ない。

取りあえず元気なので、今まで通りプールに行き、ウォーキングもしてみた。
朝早く起きたときでないと、なんとなくウォーキングに出かけるのが気が引けていたが、いったん出てしまうとまったく何時だってかまわないと気が楽になって、つい遠出をしてしまった。

いつも荒川の川原ではつまらないと思い、汐入大橋を渡って隅田川を下り、白髭大橋からUターン、千住大橋を通り過ぎ、堤防沿いになるべく車や人通りの少ない道を選び、尾竹橋に突き当たり西新井橋のたもとで荒川に戻った。
この間一滴の水も飲んでいない。
自販機でどこでも買えると思い千円札を1枚ポケットに入れていたものの、足を止めたくないのと、なんとなくタイミングを逃してしまい、けっきょく水は買わずじまいで土手に至ってしまった。

川原のグラウンドにある水道で頭から水をかぶり、うがいをしてシャキッとしたら、なんだか走れるような気がしたので、そのまま千住新橋まで走った。
スピードを出す必要もなく、時間を気にする必要もないから、いたって快適に走ることができた。
そのまま堀切橋まで行けそうな感じではあったが、調子に乗ると後で足が上がらなくなるのは見えていたから、キリのいいところで止めた。
再び水道で水をかぶり、シャツを脱いで上半身裸になって歩いた。
息も乱れていないし、足取りも重くない。
4日も5日も食わないでも、まるで平気だ。
ただ空腹を覚えていないせいか、「モチリン」が悲鳴を上げてくれない。
それがいいことだかどうかはわからないが、これだけ腹を空かしていたら「モチリン」ちゃんが主張してもいいんじゃないかと訝しい。

「モチリン」といのは消化管ホルモンの名前で、空腹時にその分泌が高まるのだそうだ。
「モチリン」の分泌が高まると、腸管の蠕動運動が活発になり、早い話ウンニョが出たくなるんだそうな。
腹が鳴ることで「モチリン」が元気に活動して、ウンニョを肛門へ送ってくれているとわかるのだそうな。
まあ下世話な話だが、大事なことではある。

堀切橋から1キロほど手前で、最初の「モチリン」の産声を聞いた。
う〜ん、快調、快腸、もっと鳴け、盛大に鳴け。

汗だくで家に帰ってきて時計を見たら、家を出てから3時間も経っていた。
すぐにシャワーを浴び、体脂肪計で計量した。

体 重     60.3キロ
体脂肪     18.6%
骨格筋率    32.0
内臓脂肪レベル 8
基礎代謝    1455キロカロリー
BMI      22.3
体年齢     42才(うっ、しゃっ、しゃ〜、30代も射程圏内だぜぃ)

やった、ついにかあちゃんを追い越した。
6月17日から数えて44日目にして、13キロ弱の減量に成功した。
そのうえ、一時は180もあった血圧が、低いときは100ー66なんてこともある。
もちろん薬の効果もあるが、ちょっと下がり過ぎて、時間によってうなじのあたりが痛くなったり、立ち眩みがひどいため、医者に相談して薬を減らしてもらった。

標準体重とやらまであと2キロちょっと、そこまで落してようやく人並みになるのだ。
それからが本当の勝負。
薬の効果より先に、自己治癒力で数値を下げてやる。
真っ当な身体に戻ったら、真っ当な酒飲みに復活するのだ。

ふ、ふ、ふ、蟒蛇どもよ待っておれ、必ず復活をとげて旨酒を堪能しようぞ。
その日までせいぜい「モチリン」を盛大に鳴かしておくがいい !!





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