February 12, 2007

本日、営業再開します。

  
予定では11日の日曜日から営業しようと考えていたのですが、朝起きたら(昼に近かった)身体に力が入らず、胃がシクシク痛み、気力がなくなっていました。
かあちゃんも疲れきって、ばあさんはわけの分からないことを呟く始末。
こんな状態では、たくさんある仕込みをこなせないと、さらに落ち込んで、胃薬を飲んだらコトッと眠りに落ちてしまいました。
気がついたら2時を過ぎ、営業再開をあきらめました。

伯母の訃報を聞いた火曜日の夜から、5日間ずっと飲み続け、木曜日に断食の誓いが崩れさり、突然空っぽの胃袋に食べ物がなだれ込み、記憶を無くし、「エリカちゃん」の結婚式で心は晴れたものの、胃袋と身体は疲れきっていたのかもしれません。
お盆と正月が続けてきたような感じです。
昨日1日家でおとなしく過ごし、酒も飲まず、夕飯に冷蔵庫に残っていた「ねずみ大根」で「おしぼり蕎麦」を作って、伯母を偲んで食べ、明日の営業再開に備えました。

都合5日間休ませて頂きました。
本日、営業再開致します。


15:52:06 | mogmas | | TrackBacks

祝・ご結婚 !!


10日の土曜日は、不幸の後に、幸せいっぱいの若いカップルの婚礼でお清めしてもらうという幸運に恵まれた。

記憶を無くすこともなく、無事帰りの新幹線に乗り、時間を気にしながら家路を急ぎ、疲れきったばあさんを寝かせ、サッとシャワーを浴びると、用意した着物をかあちゃんに着せてもらい、記憶喪失の悪魔オヤジは「京都の老舗の和菓子屋の若旦那」に変身した。
この日のために「バーバーくん」に入念にあたってもらった髪型は、ケン・ワタナベもかしこまる「京都の老舗の和菓子屋の若旦那」そのものである。
しかも、すばらしいアンサンブルの下は、日本男児の心「赤フン」だ。
支度の長いかあちゃんは、しょせん着飾ってもオヤジの引き立て役の「お付きの女中」なのに、まったく時間の観念がなく、好みの着物を懸命に着付けている。

ああ、早くしないと式が始まってしまうではないか。
遅れていいのはダスティン・ホフマンだけなのだ。
今日は「京都の老舗の和菓子屋の若旦那」なのだから、のんびりしていたら「馬鹿旦那」になってしまうではないか。
♪ いかな〜くちゃ 君に会いにいかなくちゃ 君の式にいかなくちゃ 雪駄はいて〜 ♪
なぜ「エリカ」という名前の娘は可愛いのか ?
「沢尻エリカ」しかり、今日の主役の「エリカちゃん」しかり。
日本中の女の子に「エリカ」という名前を付ければ、かわいい娘だらけになり、「ヒトリモン」は減り、少子化問題は一気に解決するにちがいない・・・。
てなことをツラツラ考えていると、玄関でかあちゃんが「いくよー」と叫んだ。
なんだ、支度の遅い女中のくせして、ご主人様をおいて行こうとは何事だ。

銀座までの道のりで、人々が「京都の老舗の和菓子屋の若旦那」を盗み見ているのが感じられる。
やはり生来備わった気品は隠せないらしい。
履き慣れない雪駄でつまずきそうになっても、絵になってしまうのだ。
だから、式場の係のおばさんたちからも「お召し物が素敵ですね」と色目を使われてしまう。
困った。新郎よりも素敵に見えたら「エリカちゃん」に申し訳ない。

チャペルの中に入って打ちのめされた。
みんな、若い。
娘や息子という年齢の若者ばかりで、新郎新婦のご両親もほんとうに若々しく、これでは平均年齢を上げるだけの「京都の老舗の和菓子屋の大旦那」だ。
隅のほうでおとなしく、目立たないようにしておこう。
若い二人の晴れ姿に、さっそくかあちゃんはウルウルモードへ突入だ。
さすが、冠婚葬祭には欠かすことのできない便利な顔立ちの「泣き女・笑い女」だ。

式の後の披露宴は、蟒蛇Cちゃん夫婦と同席のベロベロ優待席だ。
乾杯のシャンパンが旨いと、ボトルでもらうCちゃんに、ウイスキーの水割りが薄いと、注ぎ足すオヤジ。
新郎新婦がお色直しに退席した隙に、主役の席に座り写真を撮りまくり、入刀したケーキに、新婦の美人ママの手を握りしめてポーズを取るオヤジに対抗して、新婦の父と同じように写真に収まるCちゃん。
やりたい放題した後は、お約束の新婦から両親への手紙で、オイオイ泣くベロベロ優待席の面々。
料理も美味いしかったし、若々しくて華やいで、とてもいい結婚式だった。

二次会のお誘いを受けたが、ばあさんの様子が気になるので、残念ながら遠慮させて頂き、デパートで総菜など買って帰った。
冠婚・葬祭でなくて、葬祭・冠婚の順番でよかった。
「エリカちゃん」の笑顔に気分も晴れた。
ただ、飲み続けだったので、少々疲れた。
明日、商売が出来るか心配だ・・・。

00:29:42 | mogmas | | TrackBacks