July 31, 2007

日本酒がいっぱい !


野菜と日本酒の頂き物に恵まれているこの夏。
野菜をつまみにキンと冷えた日本酒もオツなものだ。

長野から送られて来たのは、以前須坂で下車して酒蔵を訪ねたこのとある「遠藤酒造場」の純米古酒 「1985年醸造 渓流 大古酒」(20年)
画像の表示  と、夏限定の「渓流 夏吟」画像の表示  の2本。

20年の時を感じさせる大古酒は、精米歩合が64%で日本酒度が−12という濃厚なコクと甘みのある味わいだ。
だが値段はリーズナブルで、720mlで1,985円とお買い得。
まとめ買いする人も多いというのもうなずける。
一方の「渓流 夏吟」は精米歩合が59%で、日本酒度が+4というスッキリとした辛口でこれまたいける。

先日長野で法事のあと、鹿教湯温泉では「Sホテル」という、旅行ガイドブックなどでもおなじみの評判の宿に泊まった。
とてもきれいで、従業員の対応もよく、館内には「バーデン倶楽部」という健康増進施設を併設していて、インストラクターの指導つきのマシンジムやプールが利用できるようになっている。
だから、海のない長野県なのに海パンを持ってこいということだったのだ。
しかし法事で一杯やり、体はひたすら温泉を欲しているばかりで、水泳用のパンツならまだしも、海辺でタラッと寛ぐような海パンしか持っていかなかったし、本格的に泳いだらそれこそタコ八郎の二の舞だ。
そういうわけで、せっかくの施設も利用せず、風呂からあがったところに無料のマッサージチェアがあったので、それで骨抜きになって爆睡しているところを写メされてしまった。
画像の表示 危うし、股間。

まあすっかりいい気分で、夜の大宴会でも飲むこと飲むこと。
宿で飲もうと日本酒まで用意してくれたのに、焼酎2本で用が足りてしまったので、目出たく日本酒はオヤジにお下げ渡しになった。
しかし、冷蔵庫で冷やしていた4合瓶2本を、かあちゃんが見事に宿に忘れて来てしまったのだ。
すぐに電話をして、着払いで送ってくれるようにお願いした。

しかぁし、、、、、、、、 !!!
届いた日本酒のうち、あの名酒「黒龍」の栓が開いていて、中身がちょっと減っているではないか !!
画像の表示 不審なり !
こういうことにはうるさいゾ。
すぐさま関係者に事情を訊くと、親戚はだれも開封しておらず、宿の部屋を掃除する者が、
「おーっと、いい忘れもんだ。ちょっくら味見しちゃおう。ルンルン」
てな感じで出来心をしたに違いないという結論に達した。
オヤジが怒髪天の勢いで文句を言うと事態がもっと険悪になりそうなので、命を受けたかあちゃんが、やんわりと「Sホテル」のフロントに訪ねると、あっさり開封した事実を認め、近頃の政治屋のような見え透いた言い訳をした。
だが、たとえどうあろうと、一度封を切った日本酒をそのまま受け入れるわけにはいかない。
昨今のご時世から見ても、瓶に口移しで飲んだのか、中身に怪しげなモノが混入されているかもしれず、とても気持ち悪く、せっかくの名酒「黒龍」が台無しになってしまったことは間違いない。
このオトシマエをどうつけてくれるんでぃ !
まあ、そんな突っ張らからなくても、常識的に考えて、サービース業ならば、新しいものをお送りするというのは当然だ。
ホテルの信用に関わることですからね。

で、来ました「黒龍」。
お詫びの手紙が添えられて。
誠意ある対応がなければ、ここでズバリとホテル名を名指しするところだったが、一件落着としませう。
総合的にはとても感じのいい、快適なホテルなのですから。

もう1本「黒龍」と一緒にあった酒は、「醸し人九平次 純米吟醸」 山田錦 720mlという“パリの有名三ツ星シェフにも認められ、日本酒の底知れぬ魅力を伝えた逸品”と宣伝文句にある、若き15代目 久野九平冶さんほか20代の蔵人でお酒を造る800石の蔵元のものだ。
まろやかな甘みがスイスイすすむ、どちらかと言えば女性に好まれそうな味だ。

その他にも、手書きのラベルが滲んできてしまった蔵出し生原酒「モグランポ」等々、一夏十分堪能できるだけの日本酒の在庫を抱えている我が家なのである。
嗚呼ニッポンの夏、酔っぱらいの夏、キンチョウ。

Posted by mogmas at 10:23:00 | from category: 前頭葉発熱親父 | TrackBacks
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