February 21, 2008

サイフがない ! でもラッキー

  
久しぶりにバイクで合羽橋へ向かった。
天気もいいしバイク日和で、気づいたらヘルメットの中で鼻歌を歌っていた。
どういうわけだかその曲は、ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」だった。

きっと寝不足でハイになっているのだ。
昨日は朝8時、今日は6時半まで「林檎」の前から離れず、右の手の指にペンタブレットタコができる始末だ。

メニュー作りの最後の追い込みで、余裕を持って写真など撮りたかったのだが、今日も朝からクロス屋が来て、1階の天井のほとんどと壁の補修をするため、厨房はまるで防疫用の隔離シートのように養生がされ、とても鉄板を熱して試作などできる状態じゃない。

画像の表示画像の表示

工事開始から3ヶ月近くたとうというのに、この体たらくはなんだ・・・。
腹がたって、腹がたって仕方がないし、唖然としているかあちゃんをひとり店に残して行くのは心配だったが、合羽橋の行きつけのお店から、注文していた鉄板掃除に使う道具が入ったと連絡をもらったので、その他の細々した物もついでに買ってくることにしたのだった。

最初の店で燗つけ器やメジャーカップなどを見つくろい、いざレジで会計をする段になって“サイフがない ! ”とポケットをまさぐった。
老眼鏡も携帯電話も目薬もポケットに入れてきたのに、肝心のサイフを持ってくるのを忘れていたのだ。
ということは、クレジットカードも免許証も持っていないということなのだ。
免許証の不携帯に気づかず、「シェリーに口づけ」なんぞ鼻歌まじりに、調子にのってバイクをブイブイ走らせていたのだった。

やはり寝不足が祟って、注意力が散漫になっているのだろう。
「すぐに取ってくるから、ちょっと待ってて」
と店員に断り、バイクにまたがりスタコラさ。
気をつけて走っていると、本日は白バイと頻繁に出くわすのだった。
危ない、危ない、ただ今のところ運がいいだけの違反オヤジだ。

サイフに中身が入っているのを確認してポケットに突っ込むと、再び合羽橋への道をスタコラさ。
「申しわけない」
店員に謝って1万円札を出すが、端数の163円の小銭がない。
ポケットをモゾモゾしていたら、
「あ、いいですよ。おまけしますんで」
愛想良く笑ってオマケしてくれた。
ラッキーである。
大阪のおばちゃんと違い、はなから「ねぇ兄ちゃん、まけてんか」などとは言えないオヤジには、163円のおまけはとってもうれしい。
合羽橋を2往復した甲斐があろうというものだ。

そして意気揚々と店に戻ってみると、まだ作業は終わっていない。
結局、朝8時から始まって終わったのは6時半だ。
怒りも煮詰まって干涸びてしまうぜ。
「今度こそミスはないだろうな」
注意深く施工個所を点検し、納得すると業者は帰って行った。

明日は建具屋の番だ。
今週中には全て終わらせて、こちらのオープン準備を遮らないでくれと堅く申し入れた。
3月1日には2階席の予約が入っている。
毎年この時期に予約を入れて下さる人たちだ。
穴を空けるわけにはいかない。

というわけで、今度の土・日と来週水・木・金の夜は、練習・仕込のため何かしらやっております。
常連さんにはまたまたご協力頂くことになりますが、何ぶんよろしくお願い申し上げます。

今夜もおそらく寝るのは朝、なのだ。




Posted by mogmas at 01:02:07 | from category: 前頭葉発熱親父 | TrackBacks
Comments
No comments yet
:

:

Trackbacks